価値を拡大し続ける開発組織へ。テクノロジーとプロダクトマネジメントの力で「タイミー」を支える
「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げるタイミー。2023年5月には、執行役員 VPoT(VP of Technology)に山口 徹さんを迎えて、さらなる事業拡大・開発体制の強化を図ることになりました。
IT/エンジニアリング業界でさまざまな実績をあげてきた山口さんは、なぜタイミーへの参画を決めたのか。VPoT就任にあたっての思いや成し遂げたいことをお聞きしました。
※本記事の内容は2023年7月公開時点のものです。
プロフィール
事業グロースを加速させるプロダクト開発組織へ
ーー本日はよろしくお願いします!山口さんはこれまで名だたるIT企業で重要なポジションを担い、ご自身で会社経営もされていますよね。今回、タイミーへの入社を決めた理由を教えてください。
入社のきっかけは、タイミー社外取締役の渡辺雅之さんからのお誘いでしたね。渡辺さんとは共通の知人を介して出会い、タイミーの話を聞くようになりました。
タイミーは事業の成長が著しく、新しいインフラとしての価値提案ができるサービスです。経営基盤もしっかりしているからこそ、前を向いて事業にじっくり取り組める点に惹かれました。
既存事業の伸びしろの大きさはもちろん、仮に「新しい事業を立ち上げよう」となった場合にも、今の路線を活かした成長を描きやすいと感じたのが一番の理由です。タイミーの事業に大きな可能性を感じています。
ーーVPoTとして、どのようなミッションに挑んでいるのでしょうか?
端的に言えば、タイミーの事業の根幹を支えるプロダクト開発に対して「テクノロジーとプロダクトマネジメントの力」で、さらなる価値の拡大を図ることが主なミッションです。
一般的には、CTOが定めた技術戦略に則ってプロダクト開発や運用を実践することがVPoTの役割とされていますが、現状のタイミーではもっとフレキシブルに動く必要があります。
プロダクト開発組織として「成果を出していく」ことを目指すとなると、職域を限定していてはままなりません。技術戦略の推進だけでなく、それを遂行できる組織設計や採用も重要なテーマです。
現在はCTOのkameikeさんと連携して、お互いの得意不得意を踏まえた役割分担を検討しているフェーズと言えますね。綺麗に切り分けられる仕事ばかりではないので「落ちているボールがあったら気づいた人が拾いに行く」ということを日常的に行っています。
ーーやるべきことは多そうですね。仕事を進めていく上で大切にされていることはありますか?
メンバーとのコミュニケーションは大切にしています。同じ目標に向かっていく仲間同士、お互いの認識を合わせる大切さは、これまでのキャリアでも痛感してきました。
タイミーでも「会話の時間を持つ」ように心がけています。入社してから地道に時間を設け、ようやくプロダクト本部の6〜7割のメンバーと1on1ができたところです。
仕事に対するモチベーションや得意分野、やりたいことなどを聞いて、メンバー一人ひとりに対する理解を深めています。やはり意識的に会話の場を持たないと、いつまでも接点がない人も出てきてしまうものです。
Slackでの雑談や飲み会など仕事以外の接点も増やし、距離を縮めることを意識しています。
ユーザーの期待に応えるために開発組織の拡大が急務
ーータイミーの開発組織は現在どのような課題があるのでしょうか?
取り組むべきことは山積みですが、最大の課題は事業規模や顧客数、あるいはセールス組織の大きさに対して「開発組織が小さすぎる」ということです。
セールス組織が大きいということは、それだけ顧客接点が多いということなので、必然的に要望や質問を受ける機会が増えます。サービスをより良いものとするために、その要望を取捨選択して本質的な課題を見出しプロダクトバックログに積むわけですが、組織の生産性に「キャパシティ」というものが存在しますよね。開発組織の大きさをそのままに要望が増え続ければ、いずれは受け皿がいっぱいになるという歪みが発生します。
要望にあがった開発を「やる・やらない」以前に、各所からの問い合わせに答えるだけで精一杯ということにもなりかねません。そういった事態を避けるためにも採用の強化は今後も重要になってくると考えています。
ーーユーザーの期待に応え続けるためには採用が鍵になりそうですね。
そうですね。エンジニア採用はその有効求人倍率の高さもあって、年々難易度が増していると感じています。とくに、経験豊かなエンジニアは、まさしく「引く手数多」という状態です。
そんな中で、タイミーを選択肢の一つに加えてもらうためには、まだまだ採用のパイプラインを太くしていかなければいけません。
私自身、タイミーの採用に関わってみて感じているのは「まだまだ選考プロセスを円滑に進めるだけのケイパビリティが不足している」ということ。採用チームの体制をよりいっそう強化する必要性を感じています。
直接的な採用活動以外でも、新たな技術スタックの検討やオンボーディングの強化、多様性に対応できる組織作りなど、パイプラインを太くする方法はあります。
これらは中長期的な施策になりますが、地道に進めることでタイミーの良さはそのままに、開発組織の拡大を目指せると考えているところです。
経営基盤の強さとチーム力が取り組みを後押し
ーータイミーで働いてみて、あらためて感じている魅力を教えてください。
入社の決め手にもなりましたが「前向きに物事に取り組める基盤がある」というのは最大の魅力です。トップライン・ボトムラインも含めて経営基盤の強さは入社後あらためて実感しています。
また、一緒に働くチームともコラボレーションしやすい環境です。とくに、私と同じような経歴を持っているCTOのkameikeさんがいるのは心強いですね。
阿吽の呼吸ではないのですが、同じ視座に立って物事を捉えてくれる人がいると話が早いなと感じています。
お互いに細かいニュアンスや背景はすぐに理解できるので「これは私がやるので、これをお願いします」というスムーズなやりとりで意思決定が完結します。
実は「規模感も同程度の組織でCTOをしていた人が複数いる会社が増えてきた」と思っていたのですが、そのメリット・デメリットについては理解できていない部分がありました。
タイミーでkameikeさんと連携して仕事を進める経験をしたことで、そのメリットを肌で感じているところです。
ーーkameikeさんとのコラボレーションに今後も期待ですね。タイミーで働くメンバーに感じる共通点などはありますか?
「学習する」人の多さに驚いていますね。その学習内容も多岐にわたっている印象を受けています。
アプリケーション開発に携わるエンジニアであれば、アプリケーション開発に直結する知識を習得するのが一般的だと思っていますし、それも大切な学習です。
ですが、タイミーのメンバーはそこにとどまらず、隣接領域の技術やチームの生産性など、自身とチームのケイパビリティを高めるための勉強はなんでもするというスタンスの人が多いと感じています。メンバー同士で高い知見を共有することもあり、すごく良いチームだなと思いますね。
顧客の価値を最大化できるプロダクト開発組織を目指して
ーー今後の目標を教えてください。
大きくは二つあると思っています。
一つ目は「事業拡大に向けて、顧客への価値を最大化できる」プロダクト開発組織を作ることです。そのためには、組織を拡大していく際にも「タイミーのカルチャーやプラクティスを維持していく」必要性があると思っています。
二つ目は「適切なプロダクト・技術・組織の戦略の中で、全員に同じ方向を向いてもらう」ということです。タイミーはチームが自律的に動ける状態であるために、メンバー一人ひとりが「自律性」を大切にしています。
しかし、個々人や細分化されたチームが自律的に動いていても、常に前進できているとは限りません。全体を俯瞰してベクトルを足し算してみたら、実はあまり進んでいなかったということも現実にはあり得ます。
そうならないためにも、妥当な戦略の立案やプロジェクトの可視化を継続的に進めていきたいと考えています。
ーー最後に、採用メッセージをお願いします!
在籍しているメンバーからも感じることですが、タイミーの仕事は「顧客に対して価値提供できていることに喜びを感じる人」にすごく向いていると思っています。
個人的には、タイミーの事業ドメインも非常に面白く、働き手であるワーカーと働く人を募りたい事業者のどちらに対しても価値を提供するので、toBとtoCどちらの要素もあるサービスです。
たとえば「B向けのプロダクト開発経験しかないけど、C向けにも挑戦したい」という方、その逆も然りですが、さまざまな志向の方に興味を持っていただけるのがタイミーだと思っています。
少しでも興味を持っていただけた方とは、ぜひカジュアル面談などでお話できれば嬉しいですね。
お話しできることを楽しみにしています!
ご興味を持っていただけた方はぜひ面談にお申し込みください。いますぐの転職を考えていなくても大丈夫です!ぜひ、カジュアルにお話ししましょう。
(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)