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バトンツナギのバリューを体現。未来のタイミーを良くするデータ分析の仕事とは?

「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションを掲げるタイミー。時間や場所に制約されない「新しく自由な働き方」を提供しています。

今回はデータアナリストの夏目 航太さんに、タイミーでの取り組みや仕事の魅力、今後の展望をお聞きしました。

※本記事は2024年11月公開時点のものです。


プロフィール

夏目 航太(Kota Natsume)
慶應義塾大学在学中に統計学などを学びながら、コンサルティングファームや株式会社メルカリでデータ分析のインターンを経験。2019年にメルカリへ新卒入社し、プロダクトサイドの分析や全社の戦略策定に関わる分析を担当する。2024年2月に入社したタイミーでもデータアナリストとして活躍。プロダクトの機能分析や横断分析、効果検証が正しく行える仕組みづくりなどに注力している。

世の中にポジティブな影響を与え得る事業に惹かれてタイミーへ

ーー本日はよろしくお願いします!夏目さんは学生時代からインターンとしてデータ分析業務に携わっていたそうですね。

そうですね。大学では経済学部を専攻しており、統計学の知識を深めるため1年間カリフォルニア大学に留学もしていました。そんな大学での学びを活かして、2017年からはインターンシップに参加。コンサルティングファームや株式会社メルカリなどで、データ分析の業務を経験させてもらっていました。

ーー大学を卒業してからタイミーに入社するまではどのようなキャリアを歩んできたのでしょうか?

株式会社メルカリに新卒入社しました。最初のキャリアにメルカリを選んだのは、メルカリでのインターンシップを経て、事業会社でデータ分析に携わる面白さを学べたことが大きかったです。

入社後は、主に自社のフリマアプリを使うユーザーの「売る」体験の向上に携わったり、LTV(顧客生涯価値)分析を行って「長期的な関係の中で一人のユーザーがどのくらいの価値を生み出すのか」また「それを最大化するにはどうしたらいいのか」といった戦略の策定をしたり。プロダクトサイドの分析や全社の戦略策定に関わる分析に広く携わっていました。

ーー前職でもご活躍する中で、転職を考えたきっかけはあったのでしょうか?

正直にいうと、明確なきっかけみたいなものはありませんでした。ただ、インターン時代を含めると約6年、同じ会社にお世話になっていたこともあって「一度は外の世界を見てみたい」という気持ちが徐々に芽生えていったんです。
そんな中、当時一緒に働いていた方が「タイミーに転職する」という話を聞いて……。実際に転職された後もお互いに近況報告する中で「タイミーで仕事ができたら面白そうだな」と、タイミーへの関心が高まっていきました。

ーー選考に進む前からタイミーの話を聞いていたんですね。最終的に入社の決め手になったところを教えてください。

いくつかあるのですが、一つめは「データの組織が大きい」というところですね。どれだけ経験豊富な人であっても一人で行えることには限りがあります。さまざまなバックグラウンドを持つ人たちがチームになって、お互いに知見を吸収し合っているタイミーの環境に魅力を感じました。

二つめはタイミーの事業自体に魅力を感じたからです。タイミーは「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションを掲げており、世の中に良いインパクトを与え得るサービスの提供を続けています。自分が携わる事業・サービスが「世の中にポジティブな影響を与えている」と自信を持っていえるのはすごく嬉しいことです。自分が携わった施策をユーザーが喜んでくれたり、働き手であるワーカーの時給アップにつながったり。私自身はここに大きなモチベーションを感じています。

データ分析においてはユーザーの行動や声などの定性面も重要

ーータイミー入社後はどのような業務を担当されているのでしょうか?

タイミーでも引き続き、データアナリストとして活動しています。現在取り組んでいる業務は大きく三つ。一つめは、プロダクトの機能に関する分析です。たとえば、タイミーには「バッジ限定お仕事リクエスト」の機能がありますが、それが「今どのくらいの事業者に使ってもらえているのか」「どういう効果を生み出しているのか」といった分析を行っています。

二つめは、プロダクトに対する横断的な分析ですね。これは一つの機能にとどまらず、プロダクト全体の課題を探る活動です。たとえば、仕事を探している人が初めてタイミーを使う場合、まずはアプリをインストールしてSMS認証で本人確認を行います。それから初勤務を迎えて継続する人もいれば、利用を辞めてしまう人や休眠してしまう人もいる。最初にそういったユーザーのジャーニーマップを描いて、タッチポイントごとにブレイクダウンしながら課題を特定していきます。

そして、三つめは効果検証が正しく行える組織づくりです(*1)。タイミーでは、プロダクト開発組織やマーケティング組織、あるいは営業組織でさまざまな施策が行われています。
今まではそれらの効果検証の設計や結果は各部門で管理されていたため、会社としての知見がたまっておらず、効果検証の設計が事前にされていない施策もありました。そういった効果検証が抱える課題の解決ができるような仕組みづくりを行っています。

*1)夏目さんが執筆した「効果検証の事前設計と結果の管理について」の記事はこちら

ーー夏目さんが分析業務を行うにあたって、重視していることを教えてください。

数字のような定量的な部分だけでなく、ユーザーの行動や声といった定性面にも目を向けることを重視しています。数字というのは大量の情報が理解しやすく可視化されたものである一方で、情報が圧縮されているという性質があるんですよね。データを分析する際には、数字を出すより先に「アプリ操作中にここを押す」といったユーザーの行動ログを一つひとつ見たり、ユーザーインタビューに参加したりするようにしています。

データ分析で陥りがちなのが「相関と因果のどちらかがわからない」という問題。タイミーのワーカーを例にすると「求人詳細を開いた数」と「求人に申し込んだ数」は、おそらく相関関係にあります。求人詳細を開いた数が多いほど、求人に申し込んだ数も増えたという右肩上がりのグラフができるはずです。

だからといって「プッシュ通知を大量に送る」という施策で無理やり求人詳細が開かれる数を増やしても、申し込み数も同じように多くなるとは限りません。つまり、相関はあるけど因果はないということになります。基本的に分析から出せるのは相関関係でしかなく、それゆえに因果関係を証明するのはすごく難しいんです。相関関係を証明する定量的な分析の精度をより高めるためにも、定性的な知見や調査結果も重要だと考えています。

助け合いの文化を持つ組織で“知見”を未来につないでいく

ーー入社後、あらためて感じているタイミーの魅力はありますか?

やはり一緒に働く人たちが魅力的というのは大きいですね。少しでも困っていると率先して助けに入ってくれるような人が多いです。私は普段プロダクトサイドのデータ分析をすることが多いので、営業サイドの使っているデータの詳細部分については把握しきれていないこともあります。

それを「これはどうなっているんだっけ」とSlackなどに投稿すると、とくに誰にもメンションをつけなくても、営業サイドの分析を担当しているメンバー中心に複数人がコメントを返してくれます。もちろん営業サイドの人たちが普段はめったに使わないプロダクトサイドのデータを触るときも同様です。お互いに助け合う文化があるのはすごく良いなと思いますね。

また、バリューの一つである「バトンツナギ」をしっかり体現しているところも魅力です。データ分析の資料も創業期といえる時代からのものが今も残っており、それが現在進行形で役立っています。

先ほどお話しした効果検証の設計や結果をまとめて参照できるようにする活動も、組織によっては優先度を下げられてしまうこともあると思うんですよね。知見を蓄えるよりも実践的に施策を推し進めることが優先されるというか……。タイミーでは「バトンツナギ」というバリューのもと、きちんと知見を蓄積して未来につないでいく活動を受け入れてもらえているのかなと思います。

ーー最後に、今後の目標を教えてください!

引き続き、きちんと効果検証ができて結果を知見としてためられる仕組みづくりを、年内でがっつり進めていきたいなと思っています。

また、現在分析しているのはプロダクトの機能分析やチーム分析が中心です。それも重要ではありつつ、個人的にはより上位レイヤーの戦略策定や意思決定に入り込んでいくことも目標として掲げています。


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(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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