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一人ひとりが能力発揮できるためのDevEnable室流オンボーディング

はじめまして。タイミーのDevEnable室(以下、DE室)の吉野高一(@tkkz1009)
です。タイミーには、2022年7月に入社しました。
入社してからは、開発組織のHR(→後にDE室にジョイン)としてエンジニア向け制度設計や入社オンボーディング、コミュニケーション施策などに取り組んでいます。
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今回は、タイミーに入社後どんな形で業務に入っていくか気になる方向けに、開発組織の部門オンボーディングの取り組みについて、少しご紹介させていただければと思います。
ただ、我々が今取り組んでいることは、目新しいことがあるわけではなく、読んでいただくと「普通でしょ」、「わりと当たり前の話だよね」と感じる内容だと思います。
この当たり前の認識が新入社員と受け入れ側で一致していなかったり、その違いを適切にすり合わせていないことにより、従業員体験(Employee Experience)を大きく損なう場合があります。また、開発組織はフルリモートワーク勤務がOKとなっているため、オフライン(オフィス)勤務とも前提が異なります。
当たり前の認識を揃えていく上で以下の状態を目指します。

  • 入社前と入社後のギャップを埋め、働くうえで迷いのない状態にする

  • リモートワークにおける自律/自走の土台ができている

  • 上記の過程で、心理的安全性が高まっていく。


部門オンボーディングをすることになった背景

前文通り、この取り組みを始める前は、配属後のオンボーディングを基本的にメンター担当(OJT担当も兼ねる)が行っていました。しかし、ほぼメンターへ丸投げしている状態に近かったため、次のような課題がありました。

  • メンター毎に属人化しており、インプット内容にバラツキが出やすい

  • 自チーム以外のことをよく知らない

  • メンターの負荷が高い

そのため、インプット情報の標準化やメンターの負荷軽減となるよう、受け入れ前にDE室にて基本的な組織情報のinputを行うことにしました。


全社オンボーディングでやっていること

詳細は割愛しますが、タイミーに入社された方には、入社日から3日間のスケジュールで全社オンボーディングが実施されており、部署への配属は4日目からとなっています。

  • 全社でのオンボーディング(1-2日目):全社組織・バリュー、各部署の紹介、社内ツールの説明など

  • ワーカー勤務(3日目):入社者自身がユーザーとしてタイミーアプリを使ってスキマバイトを体験する

配属後、部門オンボーディングを実施します。

部門オンボーディングで始めたこと

配属日から1週間程度で下記の取り組みを行いました(配属日以降は上長やメンターが、期待値の擦り合わせや業務立ち上げのための伴走をしますが、そちらについては別の機会にお伝えできればと思います。)。

組織情報の説明

配属日初日に、「開発組織オンボーディング」として30分程度、開発組織全体の組織情報やナレッジについて説明する時間を設けています。基本的にはNotionのオンボーディングページに情報をまとめているので、一つ一つ「説明しきる」ことはせずに、必要な要点以外は説明を簡素化しています。入社初期は、インプット情報過多になりやすいため、情報を詰め込むよりも、後から必要な情報を迷わず探しに行ける状態を目指しています。
以下はいくつか抜粋となります。

コミュニケーションガイドライン

リモートワークはオフラインと比較してコミュニケーションの難易度が高くなる傾向にあり、意思疎通や認識の擦り合わせ、オフラインでは当たり前にできていた配慮が上手くできないことがあります。これらの負の影響を最小限にすべくガイドを提示しています。
ルールでなく、業務やコミュニケーションが上手く回っていくための基本的な姿勢になります。運用にそぐわない場合は都度FBをいただき改訂をします。
説明の中ではここに一番時間をかけます。

コミュニケーションガイドライン

チームトポロジーについて

プロダクト開発において、チーム構成や業務の進め方は「チームトポロジー」を前提にしており、入社者の方には書籍や動画による自己学習をお願いしております(書籍については会社から配布しています)。

参考書籍

参考動画


エンジニア向け制度の紹介

エンジニアには自律的な成長を促す制度を用意しており、利用方法を紹介しております。
制度の概要は以下にて。


スクラムオンボーディング

全てではないですが、開発チームではスクラムを手法として扱っているため、一般的なスクラムの知識や流れをインプットし、業務に入る前に最低限の知識を揃える目的で行なっています。人によっては「実務でスクラムを経験していない」方や、「スクラムやったことあるけど体系的に学んだことはない」という方もいらっしゃるので、復習も兼ねて理解を深めていただく形です。講師は現職のスクラムマスターが担当しています。

スクラムオンボーディング

マネジメント層とのWelcome 1on1

転職という人生の転機にタイミーを選んでくれたこと、これから一緒に頑張っていくことに感謝を込めて、マネジメント層を中心に1on1を実施しています。配属後、1週間以内に実施できるスケジュールで設定しています。
実施当初は「開発組織の他チームを知ってもらうことで解像度を上げる」という意図もありましたが、いろんなチーム、人との接点、繋がりを持ってもらうことを重視しています。自チームだけでなく隣のチームとの連携や視野を広げてもらうきっかけになってもらえればと思います。
ちなみに、業務上関係するメンバーや他チームとの接点はメンターがアレンジしてくれています。

メンバー一人ひとりが能力発揮できる環境を目指して

部門オンボーディングについては、毎月振り返りをしてアップデートを続けていますが、まだまだ最低限の部分が揃い始めてきたところで、改善すべきことはたくさんあります。今後は上長やメンターのための施策も含めて、より充実した内容にできればと思います。入社した方がそれまでと同様、またはそれ以上に能力発揮していただける環境を作っていければと思います。


※本記事の内容は公開時点のものです。



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