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組織もサービスも“より良いもの”に。データとサイエンスの力で社会と組織への貢献を目指す

データの力で「タイミー」の成長を支えるデータ統括部。その中でも、統計学や機械学習を活用して、さまざまな意思決定を支援するデータサイエンティストたちが所属しているのが「DSチーム」です。

今回は、データサイエンス業務だけでなく、心理的安全性を高めるチーム作りや勉強会の運営など、多彩な活動をしている小栗 直己さんに「タイミーでの取り組み」や「職場の魅力」をお聞きしました。

※本記事の内容は2023年3月公開時点のものです。


プロフィール

小栗 直己(Naoki Oguri)
群馬大学 大学院で化学・生物学を専攻し修士号を取得。その後、米・ミシガン大学や英・サセックス大学を経て、日本に帰国し、データサイエンティストのキャリアを歩み始める。3社でデータサイエンスの仕事に従事した後、2022年9月にタイミーへ入社。データ統括部のDSチームに在籍している。今年1月に女の子が誕生し、一児のパパに。

化学・心理学の学びを経て、データサイエンスの道へ

ーー本日はよろしくお願いします!小栗さんはもともとは化学を専攻していたと聞きました。いつ頃からデータサイエンスに興味を持ったのでしょうか?

そうなんですよね。もともとはフラスコの中で試薬を混ぜて化合物を作るような合成化学の研究をしていました。そのため研究や講義では、プログラミングやデータサイエンスには触れたこともなかったんです。

群馬大学大学院で修士号を取得した後は、さらに化学の分野を究めようとミシガン大学の博士課程に進みました。ところが、指導教官との人間関係などが理由で、半年ほどで中途退学しました。その挫折をキッカケに、心理学や神経科学の分野を学び始めたんです。

書籍を読み進めるうちに近接領域である「人工知能」に触れて、徐々にデータサイエンスや機械学習と呼ばれる分野に興味を移していきました。英・サセックス大学の大学院では、機械学習や計算生物学の講義を受講していましたね。

ーー帰国後にデータサイエンティストとしてのキャリアをスタートしたんですね。

最初のキャリアとして選んだのは、スポーツに関するデータの分析や配信を行う企業。会社初の機械学習サービスの導入を担当し、野球における配球予測ができる機械学習サービスや、サッカーにおいて選手を精緻に評価するための機械学習モデルの開発に携わりました。日本中のスポーツファンの目に触れるサービスだったこともあり、達成感のある仕事でした。

ーー世間の注目度も高いサービスですね。面白そうな企業ですが、次のステップに進もうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

長期的なキャリアを考えた時に、自分がより成長できる環境に身を置きたいと考えたのがきっかけでした。1社目では自分のバリューを発揮できているという点もありながら、もっと多くの経験とスキルを得られる環境に惹かれました。

そこで2社目に選んだのが、一気通貫型でAIソリューションを提供する企業です。クライアント企業のIPOに要するデータ分析や資料作成、データ基盤構築支援、家具販売会社のDX推進に伴うデータ分析や機械学習モデル構築を担当しました。

ーーその後、福岡に移住するタイミングでYahoo! JAPANに入社されたんですよね。

そうですね。生活の変化に対応できる働き方を求めたのはもちろん、データのインフラやデータ活用の文化が整っている会社で一度は働きたいという思いもありました。

それまでにはなかった環境の中で、プライバシーに配慮したターゲティング広告を実現するために、機械学習モデル構築や特徴量作成などを担当できたのは良かったですね。

自分にとって大切なことが揃っていたタイミーへ入社。これまでの知見を活かした新しい挑戦

ーータイミーへ入社したきっかけを教えてください。

タイミーでデータエンジニアとして働いている石井さんからの紹介がきっかけでした。石井さんとは、2社目で一緒に働いていた縁で声をかけてもらったんです。

ちょうど転職を考えていた時期でもあったので、タイミーの選考を受けることにしました。

当時は機械学習の予測モデルをモデリングするだけではなく、ビジネスサイドのメンバーと協働したり、モデルをきちんとリリースして運用したりという一気通貫のプロセスを経験できる環境を求めていたこともあり、データを活用する文化を持ちながら、組織としてはこれから伸びていくタイミーのフェーズに興味を持ったんです。

また、前職ではデータ基盤をはじめとするインフラは社内で内製化されており、素晴らしい環境が整っていました。一方で、AWSやGCPなどのパブリッククラウドを用いるスキルを伸ばしづらいとも感じていたんです。そういった汎用性と市場価値の高い技術スキルを身につけられる環境もいいなと思っていました。

ーーより裁量が広く、多様なスキルを身につけたいという思いがあったんですね。

そうですね。加えて「福岡からフルリモートで働けるか」「事業は社会的に意義のあるものか」「どんなカルチャーなのか」など、自分にとって重要な項目を総合的に考慮した結果、一番マッチしたのがタイミーでした。

ーータイミーに入社してからはどんなお仕事をされているんでしょうか?

データ統括部のデータサイエンス(DS)チームに所属しています。
主な業務は二つ。一つはもちろんデータサイエンス関連の業務です。

たとえば、事業数値を予測する機械学習モデルを作成し、モデルの予測結果が定期的に自動で吐き出されるようなシステムを構築することで、社内のステークホルダーが日々数値を確認できるようにしています。

また、クライアントの離脱率を予測して、 離脱防止の施策実行を促したり、施策の効果検証をしたりできる仕組み・体制を整備するプロジェクトも現在進行中です。

もう一つは、MLOps基盤の開発を行っています。

機械学習モデルのライフサイクルは、データの取得、データの前処理、モデルの学習・評価、モデルのデプロイ、性能の監視といった、多くの複雑な要素で構成されています。

つまり、機械学習モデルの開発以外にも、やるべきことはたくさんあるんですよね。機械学習サービスのヘルスを保ち、ユーザーやステークホルダーに最大限のバリューを届けるため、データサイエンスチーム全体でMLOps基盤の開発に取り組んでいます。

ーーさまざまなことに対応しているんですね。小栗さんはテックブログの執筆などにも積極的な印象です。チームの中でのご自身の役割としてどのようなことを意識しているのでしょうか?

そうですね。アウトプットは昔から得意なので、チームの中でも先陣を切りたいと思っています。自分の持てる知見は、組織作りや業務に還元していきたいですね。

たとえば、学生時代に心理学を学んでいたので、その経験を活かして組織の心理的安全性を高めていきたいと思っています。実は先日も勉強会をして、テックブログにも公開しました。

心理的安全性の高い組織で「これから」を作れる魅力

ーータイミーで働く魅力を教えてください。

さまざまな職種のメンバーと連携し、組織として「データを活用していこう」という姿勢がある会社である点に魅力を感じています。

とはいえ、その体制が完璧に整備されているわけではないというフェーズです。だからこそ、理想の体制作りを自分たちの手で作れる面白さや裁量の大きさがあると思います。

また、仕事の内容も今まで経験したデータ分析とは異なる部分もあって面白いです。データ分析や機械学習モデル開発だけに留まらず、ビジネスサイドのメンバーをはじめとするステークホルダーとのコミュニケーションなど、データサイエンティストとしてフルサイクルで働けることに魅力を感じています。

何より成長著しく、新しいサービスに携われる魅力は大きいです。

ーーデータ統括部の雰囲気はいかがですか?

やはり「心理的安全性」が高い組織だと思います。言うべきことは言えますし、相談しやすい環境が整っているんです。そのため、失敗を恐れずにやりたいことに挑戦することができます。

コミュニケーションも活発なので、すごく働きやすいと感じますね。

データサイエンスを用いて、社会をもっと良いものにする活動がしたい

ーー今後の目標を教えてください。

一つは、データとサイエンスの力を用いて「人」「組織」「社会」をより良いものにしていく活動をしていきたいです。

タイミーでやらせていただいている「データを用いて意思決定を支援する」ということもその一環だと思っています。

今はタイミーにいるので、HR業界やWeb業界の中でデータサイエンスのお仕事をしていますが、将来的には「別の分野 × データサイエンス」という道もあり得るかもしれません。領域にこだわらずにデータとサイエンスの力で社会に貢献していくことは一つの目標です。

実は、今春からまた大学院に挑戦しようと思っています。アメリカ大学院時代は志半ばで終わってしまったので、社会人博士として「化学 × データサイエンス(Cheminformatics)」の分野で博士号取得を目指す予定です。化学にも思い入れは強いので、研究を通して化学業界に恩返しをしたいと考えています。

ーー今年の1月にお子さんが誕生したばかりですが、パパとしての目標はありますか?

まだまだパパとしての自分は模索中で、とにかくがんばるでしかないのですが、直近の目標は「物事に優先順位をつける」です(笑)。

勤務スケジュールとしては「絶対に18時には退勤しよう!」と線を引いています。以前は、もともと朝が弱いですし、夜の時間帯のミーティングにも「全然OK」と参加していました。

しかし、それでは育児ができないなと……。仕事も気になりつつ、18時以降は育児に専念。重要な仕事や打ち合わせは日中に終わらせておくことを、まずは徹底しようという気持ちです。幸運なことに、部署やチームのメンバーもその選択を尊重してくれるため、パパ・ママであっても働きやすい環境だと思います。

ーー最後に、採用メッセージをお願いします!

先ほどもお伝えした通りですが、タイミーはまだまだ成長過程にいます。そのため、裁量が大きく、さまざまな業務に挑戦できる環境です。

それゆえに「フルサイクルに活躍したい」という成長意欲の高い方には楽しんでいただける会社だと思います。

また、データ統括部に限らず、タイミーのメンバーはコミュニケーション能力が高い方ばかり。相手を不快にせずに、言うべきことはきちんと伝えるスキルをお持ちです。私自身、働くメンバーのソフトスキルの高さにすごく心地良さを感じています。

そんな環境で自身のパフォーマンスを最大限発揮したいという方にぜひ面談にお越しいただきたいです。


お話できることを楽しみにしています

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ぜひ、ざっくばらんにお話ししましょう。

(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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