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データドリブンな意思決定が事業を支える。進化し続けるデータ組織の変わらない魅力

「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げるタイミー。データ利活用の文化があり、事業成長を支える「データドリブンな意思決定」が日常的に行われています。

本記事では、タイミーのデータ基盤を支える「DREグループ」のグループマネージャー(以下、GM)に就任した土川 稔生さんにインタビュー。タイミーのデータ組織の魅力や今後の展望について話を聞きました。

※本記事の内容は2024年11月公開時点のものです。


プロフィール

土川 稔生(Toshiki Tsuchikawa)
東京工業大学在学中にタイミーを含む複数社でのインターンシップ・業務委託を経て、2020年にタイミーへ新卒入社。一人目のデータエンジニアとしてデータ基盤の構築等に携わりながら、プロダクトオーナーの役割を担う。2024年11月からはDREグループのGMに就任。

ゼロからデータ基盤をつくり、スケールさせていける環境に惹かれた

ーー本日はよろしくお願いします!まずは、土川さんがデータエンジニアを志した理由を教えてください。

私は大学時代からAI分野の研究をしており、学部生の頃もインターンでAIエンジニアとして働いていました。そんな中、仕事をする上で必要不可欠だったのが「データ」です。あるデータが生まれてからAIエンジニアの元に届くまでには、さまざまな過程を経て整理されています。
それに気づいてから「データの源から最後のアウトプットまで」しっかり理解と経験のあるエンジニアになりたいという想いが芽生え、データエンジニアを志すようになりました。

ーー土川さんは一人目のデータエンジニアとしてタイミーにジョインしたんですよね。どのような経緯で参画を決めたのでしょうか?

タイミーで働いている知人から「データ系の人材が足りていない」という相談を受けたことがきっかけでした。当時はまだ学生でデータエンジニアリングの分野に明るいわけではなかったものの、データにまつわる業務をゼロから経験できる事業フェーズは、データエンジニアを志していた私にとって非常に魅力的な環境。加えて、当時からタイミーにはデータ利活用の文化が浸透しており「ここでならデータエンジニアのキャリアを極められる」と感じたこともジョインの決め手になりました。

一人目のデータエンジニアとして大変なこともありましたが、データ基盤をゼロからつくってスケールさせていく経験ができたので、いま振り返っても良い選択だったなと思います。

互いのパーソナリティを尊重し、みんなで良いものをつくる

ーー土川さんが所属しているDREグループについて教えてください。

DREとはData Reliability Engineering(データ信頼性エンジニアリング)のことで、その名が表す通りに「信頼性の高いデータ基盤プロダクトを提供する」役割を担っています。おおよそ半期のタイミングで注力すべきミッションを見直しながら、組織フェーズにあったデータ基盤を提供し続けています。データエンジニアリングを専門とするDREチームのほか、アナリティクスエンジニアリングを専門とするAEチームの2チームで構成されている組織です。

ーーDREグループはどのような特徴がある組織なのでしょうか?

データエンジニアリングを専門とするDREチームには、さまざまな現場を経験し「守り」を得意とするメンバーが多いですね。一方で、アナリティクスエンジニアリングを専門とするAEチームは、新しい技術への感度が高くて「攻め」の姿勢を持っています。攻守のバランスが取れている組織です。

また、チームラーニングやストレングスファインダーの結果を通じて、相互理解を深めた上で「お互いのパーソナリティを大切にする」カルチャーがあります。スクラムを組んでいる以上「みんなで良いものをつくる」ことにこだわっており、最新技術のキャッチアップが盛んなところが強みです。一人ひとりの学習意欲が高いことはもちろん、チームとしても勉強会や最新ツールの導入などを活発に行っています。

ーージョインしてからずっとタイミーのデータ組織を見てきたと思いますが、変わらない組織の魅力があれば教えてください。

やはり「データ利活用の文化が根付いている」ところが魅力です。私は新卒入社する以前の2019年7月からタイミーでデータ基盤づくりを始めましたが、当時から「データを使いたい」という声が多く聞こえてきていました。従業員数が1000名を超えた現在も変わらず、データを用いて価値を生み出そうとする文化と、データ基盤として解くべき課題があり続ける環境は魅力的です。

自分たちのつくったデータ基盤がきちんと使われていて、ネガティブであれポジティブであれフィードバックが返ってくる。これは経営陣がデータを用いた意思決定の重要性をしっかり浸透させてきたからこそ生まれたカルチャーだと感じています。

言われたまま“つくる”のではなく、常により良い解決策を考える

ーーこれまでタイミーのデータ基盤を牽引してきたわけですが、どのような役割を担ってきたのでしょうか?

当初はデータエンジニア一人という体制だったので、自ら手を動かしてデータ基盤をつくっていました。DREのメンバーが徐々に増えてきてからは、しばらくデータ基盤のプロダクトオーナーとデータエンジニアとしての実作業を兼務していましたが、直近はプロダクトオーナーの役割に集中しています。さらに、2024年11月からはDREグループのGMに就任。これからピープルマネジメントの役割も担っていくところです。

ーー組織の変化に合わせて役割も変わってきているんですね。直近はプロダクトオーナーとしての活動が多いと思いますが、具体的にはどのように仕事を進めているのでしょうか?

プロダクトオーナーとしては、まず各ステークホルダーからの要望を収集し、やるべきことを精査するところから始めます。

データ基盤への要望は多種多様で「マーケティングツールをもっとデータドリブンに使いたい」「Salesforceで◯◯なデータが見たい」「この新しいデータをつないでほしい」といった声が日々集まってきている状況です。

DREグループとして「いま取り組むべきこと」や「価値が高いこと」を整理しながら、PBI(プロダクトバックログアイテム)をつくったり、作成したPBIを価値ベースに区切ったり。依頼部署はもちろん、データアナリストやデータサイエンティストのメンバーとも連携して「どのような開発をすると成果を得られるか」を議論しながら、チームで開発を進めています。

ーーコミュニケーション力や情報整理力が求められそうですね。土川さんが仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

依頼者からの要望を「そのまま反映するだけ」にならないようにしています。たとえば、ある部門から「このデータがほしい」と言われたときに、課題を整理せずにそのままつくってしまうと「より良い解決策」を見逃してしまうかもしれません。

また、各依頼を個別に対応するよりも複数の依頼を合わせて開発した方が、より早く価値を届けられるケースもあります。ヒアリングなどを通して、データを活用した分析や施策、仮説検証がどのような売上向上などのリターンにつながるのかを把握しつつROI(投資収益率)を意識した開発を行い、より良い成果を得られるようにしていきたいですね。

ーー全社から要望が集まってくると、チーム内で情報共有するのも大変そうですね。

そうですね。収集した意見をPBIに起こしてからリファインメントでチームの共通理解をつくっていく流れになりますが、いきなりリファインメントの場で「◯◯という課題があるので、やっていきましょう」と言っても解像度は上がりません。そのため、私はPBI作成中の段階からチームメンバーにもヒアリングの場に参加してもらって、一緒に情報整理をしてもらうようにしています。そうすると、私自身が迷ったときにすぐに相談できますし、ヒアリングに同席したメンバーを中心に「チームの共通理解」が深まっていくんです。

チームで価値を生み出すために「個」の成長も大切にしたい

ーー11月からはGMに就任し、さらなる活躍が期待されますね。今後の抱負を教えてください。

いままではプロダクトオーナーの役割に注力してきましたが、今後はGMとしてピープルマネジメントにも注力していきたいと考えています。メンバーも増えてきて、これからは「チームでアウトカムを出していく」フェーズです。

そして、チームで成果を出すために必要不可欠なのが個々の成長。メンバー一人ひとりが成長でき、かつ満足感のある開発ができる環境づくりに寄与するために、目標設定や評価、成長環境の構築などに取り組んでいきたいと思います。

いろいろ試行錯誤していくことになると思いますが、少なくとも「日々の定型業務に追われて、自己研鑽の時間が持てない」といった環境にはしたくありません。日頃の開発業務で成果を出しつつ、中長期的な教育にも投資していきたいですね。

ーー土川さん自身が「成長」のために取り組んでいることはありますか?

現在はプロダクトバックログの管理やマネジメントが業務の軸になっていますが、データエンジニアとして「データ基盤をつくる」技術を鈍らせないように、個人の活動を通じて手を動かす機会の創出を意識しています。
また、技術コミュニティへ参加したり技術本をチェックしたり。新しい技術のキャッチアップは積極的に行うようにしていますね。

ーー最後に、採用メッセージをお願いします!

データ基盤に限らないと思いますが、エンジニアは常に最新技術をキャッチアップし続けていかなくてはいけません。流行した技術スタックでも2年経つと「微妙……」ということもよくあります。

先述した通り、タイミーのDREグループは、最新のデータエンジニアリング技術に関する議論や情報交換が盛んに行われている組織です。みんなで「この新しい概念を採り入れてみよう」「あの会社の事例を参考にしよう」と会話しながら、新しいことに挑戦できる魅力があると自負しています。
メンバー同士で切磋琢磨しながら、少しずつでも「自分たちのつくったデータ基盤が価値を生み出している」という実感を味わいたいという方には、タイミーでの仕事を楽しんでいただけるはずです。

まずは「最新の技術について意見交換したい」なども大歓迎ですので、ぜひお気軽にカジュアル面談にお越しください!


お話しできることを楽しみにしています!

ご興味を持っていただけた方はぜひ面談にお申し込みください。いますぐの転職を考えていなくても大丈夫です!ぜひ、カジュアルにお話ししましょう。

(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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