互いに支え合い、活躍できる組織。チームで挑む“ものづくり”
すぐ働きたい人とすぐ人手がほしい事業者をマッチングする、スキマバイトサービス「タイミー」。そのプロダクトマネジメントを担っているのが、プロダクトマネージャー(以下、PdM)の高石 一樹さんです。
「本当に自分が好きなプロダクトに出会える機会は少ない。だからこそ、タイミー入社を逃す手はないと思いました」と入社当時を振り返ります。
今回はチームで良いものづくりをするために、さまざまな職種のメンバーと連携している高石さんに現在のお仕事内容やタイミーの魅力をお聞きしました。
※本記事の内容は公開時点のものです。
プロフィール
自身の成長角度と一緒に働く仲間が入社の決め手になった
ーー本日はよろしくお願いします。まずは、高石さんがものづくりに興味を持ったきっかけを教えてください。
すごく大きなきっかけがあったわけではないんですが、パソコン好きの父の影響かもしれません。よくパソコンの使い方を教わっていました。理科が好きだったり、ものづくり教室にも行っていた気がします。もともとの好みや教育環境によって自然と興味を持つようになりましたね。
中学卒業後は高等専門学校に進学して、本格的にものづくりや技術を学び始めました。
ーー学生時代はどのような技術を学んでいたんですか?
高専ではコンピューターサイエンスを中心に学び、研究の一環で実際の顧客と実証実験を重ねながら、視覚障害者向けのプロダクト開発もしていました。
ものづくりの楽しさに触れる一方で、もともとAI領域を学びたい気持ちがあり、そのまま就職するには物足りなさを感じることに。そこで、大学院で本格的なAI研究をしようと横浜国立大学へ編入。学部3年生から大学院前期までの計4年間を過ごしました。
ーー学び直しのための編入をしたんですね。将来的にはAI関連の仕事を目指していたんですか?
最初はAI領域に進むんだろうと考えていましたが、いくつかのインターンを経験するうちに「AIの研究自体は楽しいけれど仕事にするなら、プロダクト開発の方が面白いかもしれない」と思うようになりました。
もともと大学院で研究をする傍らで、Androidアプリ開発は続けていたので「研究よりも開発の方が向いているかも」と感じるようになった気がします。
ーータイミーとはどのように出会ったのでしょうか?
実は、私はインターンとしてお世話になったDeNAに内定をもらっており、大学院を卒業したら就職するつもりでした。就職も決まった大学院2年目。入社までの1年間をどう過ごそうかと考えていました。
せっかくなので、プロダクト開発のスキルを磨いておきたいと「何か良い仕事ないかな」と友人に相談をしたんです。その友人がたまたまタイミー代表の嶺さんと知り合いで紹介してもらったことが出会いでした。
当時のタイミーは、まだiOS版しかリリースされておらず、Android版の新規立ち上げを業務委託として手伝うことになったんです。
ーーそうだったんですね!内定が決まっていたにもかかわらず、タイミーに入社したのはどうしてですか?
タイミーでは最初こそAndroidアプリエンジニアとして働いていましたが、2020年1月からはPdMとして仕事を任せてもらっていたんです。そのため、2社のどちらを選択するかで最初に経験するジョブが異なるというところで悩みました。DeNAに入る場合はAndroidアプリエンジニア、タイミーに入る場合はPdMとして働くことになります。
一般的には、エンジニア職を経由してからPdMになる際は3〜4年の開発実務を経ることがほとんどだと思います。当時、エンジニア経験者を新卒からPdMとして登用させてくれる企業は多くなかった印象です。自身の成長角度を考えた時に魅力を感じましたし、何よりプロダクト自体をすごく好きになれたこともタイミー入社に心が傾いた大きな要因でした。
そもそも自分が好きになれるプロダクトに出会えて、それを仕事にできることは“レア”なんじゃないかと思ったんです。だからこそタイミー入社を逃す手はないと決断しました。
また、当時から一緒に働いていたメンバーと仕事ができることは大きかったですね。対話を大切にし、良いプロダクトを作るために職種の垣根を越えていく人ばかり。チームでものづくりをしている感覚が強くて、このチームで仕事ができるなら楽しいだろうと思えたんです。
「チーム」を主語にして、ものづくりを導くPdMの仕事
ーー現在のお仕事について教えてください。
チームで成果を出すための最終責任者として、目指すゴールを決めたり、ゴールから逆算して開発の優先順位を導いていく役割です。
ビジョンを共有することもあれば、具体的な開発項目をディスカッションすることもあります。そういった活動を通して、チームのアウトプットを良くしていくことがミッションです。
「タイミー」の提供価値は広く、働き手であるワーカーさんと事業主さんの出会いを最適化しスケールさせるマッチング領域と、裏側から請求や雇用の仕組みを支えるスポットワークシステム領域に大別されます。私が担当しているのは「マッチング領域」のプロダクトマネジメントです。
プロダクトマーケティングマネージャーと伴走し、エンジニアやデザイナー、アナリストと開発を進めるのはもちろん、経営やコーポレート、カスタマーサポートなど事業部側とのコミュニケーションを密に取るようにしています。
ーーPdMとして常日頃心がけていることはありますか?
物事を伝える時には、主語を「チーム」にするようにしていますね。
大前提として、私たちのチームには、それぞれ異なるスキルを持つメンバーが集まっています。一人の力で開発が完結することはなく、メンバー同士の綿密な協力が必要です。
時には環境要因から個人プレーになってしまうこともありますが、結果的には長い目で見た時に品質が落ちたり、スピードが遅くなったりしてしまいます。そういった状況をなくすために、プロダクト本部には「チームでミッションを背負い、共同でものづくりをする」文化があるんです。
なので、私も個人に依頼をするのではなく「チームとしてこれを進めましょう」と声をかけるようにしています。最初からチームを主語に開発を進めることで、全員が同じ方向を見て、リリース後の改善にも関心が高く、当事者意識の高い状態を維持できるんです。
ーー新卒入社以降、最前線で活躍してきた高石さんですが、大変なことはなかったのでしょうか?
タイミーでは、昨年から全社的なプロダクト戦略が立案され、組織も急拡大していきました。経営側とのコミュニケーションリードを任せてもらったのですが、よくあるコミュニケーションの軋轢や、初めて大きな組織でものづくりをする難しさを実感しましたね。最初は自信満々だったんですが、うまくいかずに精神をすり減らしたこともありました。
しかし、今振り返ると経験して良かったと思っています。さまざまな役割を持つメンバーが交錯する大きな組織で「どうすればチームでより速く、良いものを作れるのか」に思考を転換するきっかけになりました。
プロダクトとユーザーについて考える時間をしっかり持てる
ーー高石さんが感じるタイミーの魅力を教えてください。
オーソドックスなところでは「性善説」がしっかり成り立っているところですね。
働く時間は自由ですし、仕事の進め方も「こうしなければいけない」というものはあまりなく、裁量は多分に与えられていると思います。PdMが社内政治のような駆け引きに時間を使うことがなく、きちんとプロダクトとユーザーのことを考えることに時間を使わせてもらえるのは大きな魅力です。
バリューにも掲げられている「やっていき」の精神も仕事を前に進める後押しをしてくれています。
ものづくりには「これが正解」というものはありません。やってみないとわからないことに満ち溢れているので、考えすぎても良くない。そんな時に「とりあえずやってみよう」という精神を会社全体が持ち合わせていることで、逆境があっても前を向けるのだと思います。
また、入社の決め手にもなりましたが、一緒に働く人たちの魅力は大きいです。500名規模の組織になりましたが、部署間で分け隔てなくワンチームを維持できているのはすごいことだと感じています。
正解のない世界で学び、成長し続けていきたい
ーーPdMとして今後の取り組みを教えてください。
私が担当するマッチング領域には、達成すべきミッションに合わせて3つのチームがあります。
それぞれに「どういうチームであるべきか」という組織的な責務と「どのような価値を届けるか」というサービスの目標があるんです。まずは各チームが目標達成できるように導く活動をすることが、私の注力すべきことだと思います。
そして、個人的には「学び続けて、成長し続ける」ということが一番。タイミーで3〜4年働いてきましたが、組織もプロダクトも一度として同じ状況が巡ってきたことはありません。日々新しい課題に直面するので、学ぶことをやめたらその時点でついていけなくなると思っています。
プロダクトマネジメントには、アンチパターンこそあれど、ベストプラクティス的なものは確立されていません。プロダクトのドメインやチームの構成によっても正解は変わってきます。そんな中でいかに自分なりに考え抜き、学び続けられる状態を維持するかは重要です。
イベント登壇の機会もあるので「うちのチームではプロダクトマネジメントをこう捉えている」という話をいつか社会に還元できるといいなと思いますね。
ーー最後に、採用メッセージをお願いします!
プロダクトマネージャーには「どれほど周囲の人たちと協力し合えるか」という共助の関係を築く力が求められます。価値観やスタイルが違う人たちをきちんと受け入れて「一緒に良いものを作ろう!」と思う心が大切です。
さまざまなプロフェッショナルが集まるチームで働くことが前提なので、 全てを包含するようなスキルセットは求めていません。どちらかというと、人にないものを持っていたり、自分にないものを素直に人を頼る力が求められます。
自分と相手の特性を認識して「チームの成果にしよう」と思ってくださる方と一緒に仕事がしたいですね。
お話できることを楽しみにしています
ご興味を持っていただけた方はぜひカジュアル面談にお申し込みください。いますぐの転職を考えていなくても大丈夫です!
ぜひ、ざっくばらんにお話ししましょう。
(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)