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プロダクトの枠を超えて、体験をデザインする。事業価値を創出するデザイナーの新しいカタチとは?

「一人ひとりの時間を豊かに」をビジョンに掲げるタイミー。⼀⼈ひとりが⼈⽣の可能性を広げられるような「はたらく」のインフラを⽬指しています。
今回は、プロダクトデザイナー 兼 エクスペリエンスデザイナーの今瀬 明仁さんにインタビュー。タイミーでやりたいことや、デザイナーとして大切にしているこだわりをお聞きしました。

※本記事の内容は2025年1月公開時点のものです。


プロフィール

今瀬 明仁(Akito Imase)
フロントエンドエンジニア 兼 Webデザイナーとして、Webサービスを運営するスタートアップ企業に新卒入社。UIUXデザイン領域にも手を広げ、サービス開発の上流から下流までを担当し、デザインチームのリーダーとしてプロダクトの運用や改善、チームマネジメントに従事する。2022年には株式会社電通デジタルへ転職。UXデザイナー 兼 コミュニケーションプランナーとして、多種多様なプロダクトデザインやエクスペリエンスデザインに携わる。2024年9月にタイミーへ入社し、プロダクトデザイナーとして活動中。

タイミーの事業とビジョンに強く惹かれて入社を決意

ーー本日はよろしくお願いします!まずは、今瀬さんがこれまで歩んできたキャリアについて教えてください。

芸術大学卒業後、スタートアップの事業会社でフロントエンドエンジニア兼Webデザイナーとして働き始めたのがファーストキャリアです。当初はフロントエンドやWebデザインの技術面を担うことが多かったのですが、徐々にUIUXデザイン領域にも手を広げていきました。実装をしていく中で、自然と「この実装をする目的はなんだっけ?」と考える癖がついていて、自然とUIUX領域の仕事をすることが増えていったんですよね。

スタートアップという環境の後押しもあって、自社サービス開発を上流から下流まで幅広く担当し、デザインチームのリーダーも任せてもらいました。今振り返ると「新卒でいきなりベンチャー企業に入社するなんて勇気があるな」という感じですが、経営陣の近くで一緒にビジネスを育てた経験は、今でも自分にとって大きな土台になっています。

とはいえ、ジェネラリストとして幅広く経験できるものの「強みは?」と言われると自分でもなんとも言えない部分があって……。加えて、ずっと同じサービスの開発と向き合い続けており、視野が狭くなってしまうのではないかという危惧もありました。

そこで、クライアントワークでさまざまな企業やサービスの課題と向き合えて、よりUXデザインや上流の設計の専門性が高められる環境を目指すことにしたんです。それが2社目の電通デジタルですね。

同社では、国内大手の自動車メーカーや飲料メーカー、通信衛星会社などのクライアントを中心に、さまざまなプロダクトデザインやエクスペリエンスデザインに携わってきました。多種多様なプロジェクトを経験した後、あらためて「自分が共感できる事業にコミットしたい」という想いから再度転職を決意。2024年9月にタイミーへ入社して現在に至ります。

ーースタートアップ企業と大手広告代理店を経て、次のキャリアにタイミーを選んだ決め手はなんだったのでしょうか?

事業への共感を軸に転職活動をしていく中で、最も共感できたのがタイミーだったからです。正直に言うと、最初は事業への解像度が低く「スキマバイト?よくわからないけど、興味ない領域かもしれないな」と思っていました。しかし、タイミーが目指しているのは「一人ひとりの時間を豊かに」というビジョンの実現であり、スキマバイトはあくまで手段の一つにすぎないと知ったんです。
タイミーには社会を変えるだけのポテンシャルを感じましたし、本気でこの事業にコミットしたいと思えたことが一番の決め手になりました。

世の中を変えていくために「まだまだこれから」と成長に向かう組織で、自分も事業成長の一翼を担えたらと思っていましたね。

ユーザーに感動体験を届けられるデザインを考え抜く

ーーデザイナーとしてさまざまな経験をされていますが、ご自身の強みはどこにあると思いますか?

私はものづくりの中でも戦略や設計、アイディエーションなどの上流工程に強みを持っています。どちらかというと「どうつくるか」よりも「何を、なぜつくるのか」に重きを置いているタイプです。

個人的には、良いプロダクトを生み出すためには、プロダクトの中だけではなく、プロダクトの外からの一貫したデザインが必要だと考えています。タイミーでも、役割をプロダクトデザインに限定せずに「コミュニケーションからプロダクトまで、一貫した体験デザイン」を通じて、ユーザーに感動体験を届けたいですね。

ーーその想いが「プロダクトデザイナー 兼 エクスペリエンスデザイナー」という肩書にも表れているんですね。

そうですね。プロダクトデザイングループ所属なので、正式な肩書はプロダクトデザイナーです。しかし、それだと「画面をデザインをする人」と、イメージが限定的になってしまうと感じています。そうではなく「事業全体に関わるすべての人々の体験を考えている人だ」と認識してもらえれば、もっとなんでも相談してもらえるのではないかと思っているんです。

あえて、エクスペリエンスデザイナーという肩書を使うことで、プロダクトの枠を超えて、より幅広い文脈でデザインについて議論したいと考えています。社内でのコミュニケーションをより円滑にするためのブランディングの一環でもありますね。

ーーそれほどまでに「体験」を重視するようになったきっかけはなんだったのでしょうか?

キャリアを重ねて体験設計やコピーライティングの研鑽を積む中で、自然と「ユーザー体験はプロダクトの中だけで完結するものではない」という考えが強くなっていました。

良いプロダクトをつくるためには、人がプロダクトに来る前からの体験ストーリーを考えることが重要なはず。自分の経験上、その信念を貫いていたものの不安になることがあったのも事実です。

そんな不安を払拭してくれたのが、販促コンペ(*1)での受賞でした。クリエイターの登竜門的なコンペで自分のアイディアが評価されたことで、信じてやってきたことは「間違っていなかった」という自信につながったんです。もともと重視していた「体験」をよりいっそう考え抜いていこうと思うきっかけになりましたね。

*1)販促会議 企画コンペティション。プロのクリエイターから「人が動く」「売り上げにつながる」 アイデアを企画書形式で募集する公募型コンテスト

先回りしたデザインアプローチでチームの議論を活発にする

ーータイミーでは、どのような活動をしているのでしょうか?

タイミーでもデザイナーとして動きを限定せずに、幅広い活動をさせてもらっています。もちろん画面のデザインなども行いますが、やはり私が重視したいのは「体験」です。

タイミーを利用するワーカーさんへのインタビューや事業者様への現場訪問を通じて、ユーザーの生の声を集めたり、プロダクトマネージャーと緊密に連携して戦略立案やユーザーへの価値提供について深く議論を重ねたり。また、チームの議論を活性化させるため、メンバーの漠然としたアイデアや認識の違いを素早くビジュアル化する「先回りしたデザインアプローチ」を実践し、目指すべき方向性を明確にする役割も担っています。

ーーやはり「体験」を考え抜くために動いているんですね。仕事の進め方において、大切にしていることがあれば教えてください。

そのデザインがユーザーにとってどのような価値があり、事業成長にどのように貢献できるのかはデザイナーとして常に意識しています。私が仕事の中で、最も時間を費やしているのは「考える」という部分です。

たとえば「これをつくってほしい」という要望が来たとしても、単純にその要望を鵜呑みにして制作に取りかかることはしません。なぜその機能や画面が必要なのか、本質的な目的は何なのかを深く理解するように心がけています。しっかり要望をヒアリングした上で、別のアプローチを提案させていただくこともよくありますね。

肩書にとらわれず、タイミーの価値を高めていきたい

ーー実際に仕事をしてみて、今瀬さんが感じているタイミーの魅力はどんなところでしょうか?

クリティカルな回答ではないかもしれませんが、まずは「入社前に抱いていた事業への期待や理解が間違っていなかったこと」です。面接や面談を通じて理解した会社の目指す方向性が、実際に入社してから「イメージとは違った」と思うこともなく、深く知れば知るほど、自分の理解と合致していました。そこはすごくホッとしたところでもありましたね。

また、社員一人ひとりがサービスへの愛着を持ち、その社会的価値を高めようという強い意志を持っていると感じています。タイミーをより良くするために「ああでもない、こうでもない」と全員で議論する。そんな環境で楽しく「みんなでつくる」経験をさせてもらっています。

個人的には「企業として成長の余地がある」という点も魅力的です。1,000名規模かつ上場企業で何を言っているんだと思われるかもしれませんが、組織・プロダクトの両面において良い意味でまだまだ伸びしろがあると思っています。自分が提案したアイディアを即座に形にして、ユーザーの体験を向上できる。そのスピード感や挑戦のしやすさは、タイミーで働くおもしろさの一つだと思います。

ーー最後に、今後の目標を教えてください。

中期的には、デザイナーという肩書にとらわれず、戦略設計や事業的価値を追求し、チームで大きなビジネスインパクトを生み出せるような動きができるデザイナーを目指していきたいです。デザイナーの新しいモデルケースというと仰々しいかもしれませんが、まずは社内から「こういうデザイナーもいるんだ」という印象を残していきたいと思っています。

また、自ら事業価値を創出できるプロジェクトを立ち上げ、リードしていくことが長期的な目線での目標です。単に「これをつくって」と言われたものを制作するだけではなく、自ら提案し、新しいプロジェクトを発足させられるような存在になりたいですね。


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(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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