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PROFESSIONALS at Timee vol.1 〜DRE 大河戸 裕一〜
「一人ひとりの時間を豊かに」というビジョンのもと、新しい「はたらく」機会を提供しているタイミー。プロダクトが成長し続ける中で、顧客への価値提供を追求しています。
今回はタイミーが誇る「プロフェッショナル」を周囲の声から浮き彫りにする連載「PROFESSIONALS at Timee」の第1回目です。
DREとしてデータ基盤やLooker活用を支える大河戸 裕一さんこと「おこどんさん」について同僚や上司、他部署のメンバーにインタビューを行い、DREとして活躍するおこどんさんがどのようにプロフェッショナルであるかを明らかにしていきます。
証言その1
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1人目の証言者はおこどんさんが整え、推進しているLookerを実際に活用する営業事務の里見さんです。
ーーおこどんさんとの仕事の関わりについて教えてください
Lookerで困ったときはまずおこどんさんに聞くことが多いですね。「こういうデータって出せるのかな?」とか「この指標ってこれで合っていますか?」といった、ちょっと入り組んだ質問をすると、Slackで応えてくれたり、過去にはMeetで直接ヒアリングさせてもらったりしました。Lookerまわりで頼れる存在といえば、おこどんさんなんです。
ーーおこどんさんのどういったところが頼りになりますか?
時には「これ無理だよな…」と思うようなお願いをすることもあるんです。でもおこどんさんは「絶対無理」とは言わずに、「どうにかできないか考えてみるね」と一緒に悩んでくれる。たとえ最終的に無理でも、一緒に考えてくれたという事実が本当にありがたいんです。「頼りたいな、嬉しいな」と思えるポイントですね。
ーー 見習いたい、こういう部分はいいな、と感じるところはありますか?
どこか、ふわふわ感があるところですね。
ーー ふわふわ感?(笑)
空気感って言うんですかね? 真面目なミーティングの時でも帽子を被るエフェクトを使ってたり、ロボットになってたりするんですよね。人によっては「真剣な場だからこそ厳かに」となるかもしれないけど、おこどんさんは真面目な議題でも楽しみながら臨んでいる感じがします。そのスタンスが、私としてはすごく好きなんです。
ーー 最後におこどんさんの「プロフェッショナル」を感じる部分を教えてください
データに対しても、人に対しても、一つ一つ丁寧に向き合う姿勢ですね。忙しければ雑になったり、おざなりになることもあるはずなのに、そういった部分が見えない。きっとおこどんさんは、自分の仕事や役割が好きなんだと思うんです。その「自分の仕事に対して愛がある」が、プロフェッショナルとして信頼できる大きな要素だと思います。
証言その2
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2人目の証言者はおこどんさんと同じDREグループで働く古田さんに同僚の目線から見えるおこどんさんを聞いていきます。
ーー 同僚の古田さんから見ておこどんさんってどんな人ですか?
そうですね、仕事面とキャラクター面で分けてお話しすると、仕事面では「新しい技術が大好きで、かつユーザーと対話しながらその技術を最大限活かそうとする人」ですね。技術志向なんだけど、ちゃんと誰がどう使うかを見据えている。
一方、キャラクターとしては、わりとムードメーカータイプ。真面目一辺倒というよりは、楽しい雰囲気を作りながらチームを前に進めていく感じです。みんなで「面白いことをやろう」と盛り上げてくれる人だと思います。
ーー 一緒に働いていて「こいつ凄いな」って感じたエピソードはありますか?
彼はデータ基盤に対する豊富な知識と経験を持っていて、「こういう形でデータを整えたらより意思決定がしやすくなる」といった具体的なアドバイスや改善提案がとても的確なんです。
たとえば、履歴情報の扱いってデータ設計で難しいポイントの一つですが、おこどんさんはその部分のデータマート化をすごくうまく進めてくれたりします。過去の状態を正確に残し、後から振り返ることができるようにしてくれる。そのおかげで、チームは「過去はこうだった、だから次はこうしよう」という判断がしやすくなったんです。
ーー 同じロールとして見習いたいおこどんさんの長所とかがあれば教えてください
おこどんさんは「とりあえず試してみようぜ」という姿勢が強いんです。新しいサービスや機能が出たら、まず触ってみる。使いこなせるかは後で考えて、とにかく手を動かして学んでしまうんです。その結果、新しいテクノロジーを早期にチームへ還元してくれます。こうした「最新をキャッチアップし、活用する」貪欲さは、僕自身も見習いたいポイントですね。
ーー 最後におこどんさんの「プロフェッショナル」を感じる部分を教えてください
「データ基盤の求道者」という表現がピッタリだと思います。新しいテクノロジーを積極的に追い求め、使えるものは取り入れて、チームや組織に還元する。その探究心と実行力が、おこどんさんのプロフェッショナリティです。
証言その3
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3人目の証言者は現在DREグループのマネージャーを務める土川さん。おこどんさんの上司でもある土川さんから見たおこどんさんの魅力を語ります。
ーー 上司である土川さんから見て、おこどんさんってどんな人ですか?
実際、自分がグループマネージャーになったのも11月からなので上司としての関係よりはプロダクトオーナーとDREとしての関係の方が長いんですが、一言で言えば、「技術的な関心が非常に高く、ストレスとなる業務を自動化することで、より良い環境を作るエンジニア」ですね。新しい仕組みで無駄を省き、チームや自身にかかる余計な負荷を減らそうとする。その発想や行動はまさにエンジニアらしいと思います。
ーー 一緒に仕事していて、どんな点でおこどんさんがいる良さを感じますか?
彼は「こんな仕組みが必要なんじゃないか」という提案を次々と出してくれるんです。しかも、それが単なるアイデアに留まらず、提案資料やデモ環境など、具体的な形にして持ってきてくれる。議論のたたき台を素早く用意してくれるので、チームが前へ進むスピードが圧倒的に上がるんですよね。上司として、そんな前のめりな姿勢は本当にありがたいです。
ーー その姿勢から生まれた特に印象に残っている成果ってありますか?
一番印象的なのが「Looker Granter」という仕組みですね。Lookerのライセンスコストや配布の難しさをクリアするため、Slack上で権限申請〜付与が行える内製ツールをおこどんさんがデモ的に作って持ってきてくれたんです。
これによって、全社的にデータ活用の機会を広げることができました。Lookerをより多くのメンバーが利用できるようになり、データを活用した意思決定が容易になった。この仕組みは、まさにおこどんさんが「理想」を形にした成果であり、DREグループ全体で品質を整え、正式リリースしたことで、タイミーのデータ利活用基盤が一段上のレベルに進んだと感じています。
ーー おこどんさんを見ていて、土川さん自身やチームで見習っていきたいポイントはありますか?
おこどんさんはとにかくスピード感があります。新しい技術をキャッチすると、すぐに試してみる。たとえば生成AIの「Gemini」も、セキュリティや稟議など複雑な調整を要する中、諦めずに突き進んでいく。
「理想的なデータ活用環境を実現するためには何が必要か?」を常に考え、その理想に向かって動き続ける。その前向きな姿勢と行動力は、上司の私自身も含め、チーム全体で見習うべき点だと思っています。
ーー 最後におこどんさんの「プロフェッショナル」を感じる部分を教えてください
「理想を武器に、新しいデータプロダクトや仕組みをゼロイチで生み出す力」ですね。
タイミーのDREグループは、ゼロイチで新たな価値を生み出すメンバーと、それを1から10、100へと拡大・安定化させるシニア層が同居しています。その中でおこどんさんは、ゼロイチに特化した存在。理想を掲げ、新しいアプローチで課題を解決し、組織がスケールしていく中でもその先駆けとなる。その探究心と実行力が、おこどんさんのプロフェッショナリティだと思います。
証言その4
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4人目の証言者はデータアナリスト部のグループでマネージャーを務める栗田さんです。DREとアナリストもまた密接な関係にありますが、その関係の中から見えるおこどんさんの良さに迫ります。
ーー まず、栗田さんとおこどんさんの関係やおこどんさんがどんな存在かを教えてください
私はデータアナリストとして、営業向けにBIツール(Looker)を活用し、分析や効率化支援を行っています。その裏側で、Lookerにデータを供給する仕組みや、スプレッドシート連携などの基盤を作っているのがおこどんさんたちアナリティクスエンジニアなんです。
おこどんさんは「縁の下の力持ち」であると同時に、相手の領域にも踏み込んで、根本から課題解決を図るスーパーマン的存在ですね。営業やアナリストが「ここで困っている」と言えば、ただ対応策を出すだけでなく、一歩踏み込んだソリューションで返してくれる。そういう頼れる人です。
ーー おこどんさんはタイミーのデータ環境改善にも大きく貢献していると聞きましたが具体的なエピソードがあれば教えてください
過去に、おこどんさんたちが推進した「データモデリング」の取り組みがとても大きいですね。プロダクトから取得したデータを、Lookerや営業が使いやすい形に再構築する作業で、これによってタイミー全体のデータ活用が一段と進みました。
実は私自身、このデータモデリングに関するテックブログ記事を読んで、「こんな高度なデータ活用をしている会社なんだ!」と感銘を受け、入社を決めたんです。業界でも注目されている取り組みだったと思います。
ーー 実際におこどんさんに助けられたな! というエピソードがあれば教えてください
直近では、データアナリストである私たち非エンジニアが、データマート開発に参加できるよう手順書を整備してくれました。VSCodeやGitなど、エンジニアなら当たり前のツールや手順を私たちが扱えるよう、分かりやすく簡潔なガイドを用意してくれたんです。
これって、普通なら非エンジニアにはハードルが高い部分なんですが、おこどんさんが「染み出す」ようにサポートしてくれたおかげで、私たちも開発の一端を担えるようになりました。とてもありがたい取り組みでしたね。
ーー 最後におこどんさんの「プロフェッショナル」を感じる部分を教えてください
難しいことをさらっと、飄々とやってのけるところですね。ミーティング中にもユーモアを忘れず、気軽にアバターを変えてみたりと遊び心を持ちながら、確実に成果を出していく。
まるで名手が難しいプレーをいとも簡単そうに見せるような、にくいほどの余裕。それが「プロフェッショナル」たる所以だと思います。
本人インタビュー:ゼロイチを生み出すおこどんさんの仕事観
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最後は本人にこれらの証言を確認して貰った上でインタビューを行いました。
証言者たちが語った“プロフェッショナル像”は、果たしてご本人のどのような意識・行動に裏付けされているのかに迫ります。
ーー 率直にここまでのインタビューを見て、どう思いましたか?
他人に対する「こういう部分が好き」ってこれからもあり続けて欲しい姿、だと思っているのでこれからも「面白おかしい人」でいないとな、と思いましたね(笑)
でも、データ分析や基盤整備は他部署との連携が本当に多い仕事なので声をかけづらい雰囲気だと相談すら上がってこないと思いますし、気軽に声をかけられる状態を意識的に作るのは大事だと感じます。
ーー 新しいものをすごくキャッチアップしているという評価もありますが、こだわりはありますか?
そうですね。僕は会社には常に成長・加速してほしいと考えています。
例えば最近だと「Gemini」を会社で使えるようにする取り組みもそうなんですが、GoogleCloudNextなどのイベントで、弊社より何倍も規模が大きい会社がすでに生成AIをシステム活用していることを知ったのに、うちはシステム活用するための要件整理や稟議を通すところもまだまだだったので、こうしちゃいられないとやり切りました!
会社がやっていることをさらに加速させる、そういうわくわく感が好きなので、新しいことに取り組むのもそういうところから来ているのかなと思います。
ーー 仕事に対して「愛がある」というコメントもありました
でも、正直「愛」という表現には少し違和感があって(笑)。もともとアナリストとしてタイミーに入社しているんですが、私の場合は“データの不便さに対する憎しみ”が強いんです。
アナリティクスエンジニアって、アナリストだったけど「データ周りの不便が許せない!」という人がなることが多いと思っています。たとえば「なんだこの無駄な作業は?」と感じたら、何でもいいから自動化する、仕組み化する。私はその“不便を許せない”閾値が人よりもだいぶ低いので、すぐにこうした作業を始めたくなるんですよね。
たとえば、栗田さんのインタビューにあったデータモデリングの話も同じです。タイミーは今、1,000人以上がデータを使う会社になってきていますが、SQLを書ける人ばかりではない。となると、データを出してほしいという依頼は無限に来ます。
そこでセマンティックレイヤーを使って、SQLなしでも出力できる仕組みを作る。これはまさに「不便が許せない」メンタリティが原動力になっているんです。
ーー 最後におこどんさんにとっての「プロフェッショナル」とは?
正直、あまり技術的にすごいことをしてる意識はなくて、とにかく課題を「課題のまま放置しない」姿勢が大事かなって思っています。課題に向き合う姿勢、向き合う力なのかなと。
あとは「ご機嫌でいること」ですね。やっぱり他部署とのやり取りも多いですし、頼られ続けるためには常に機嫌よくいることは大事かなと思っています。
編集後記
インタビューの中で
「今、アナリティクスエンジニアをタイミーで募集していますが、どんな人と一緒に働きたいですか?」
という問いに対しては「データ活用UXに対して熱狂的な人」と返ってきた。
これはまさにおこどんさん自身がそうなのだな、と感じた。
目の前の技術的な解だけでなく、使う人に対する寄り添った技術の在り方を模索出来ることがおこどんさんがプロフェッショナルたる所以なのかもしれない。常にご機嫌でいることもまた周囲のメンバーに寄り添った姿勢の一つの表れなのだと思う。
タイミーはデータ活用を大事にしている会社だ。これからのタイミーのデータ活用におこどんさんがいることが会社の未来にとって、とても心強く感じた。
(取材構成編集・文:かわまた)