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タイミーをより良くするために。イシューに向き合い、成長し続けるサービスを支える仕事

「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げ、事業を拡大し続けるタイミー。サービスを成長させていく中で、常に新しい挑戦が続いています。

今回お話を聞くのは常見 一樹さん。アーキテクチャを得意とするバックエンドエンジニアとしてタイミーでどのような挑戦をしているのかをお聞きしました。

※本記事の内容は2024年2月公開時点のものです。


プロフィール

常見 一樹(Kazuki Tsunemi)
大学卒業後、大手SIer企業の組み込みソフトウェアエンジニアとしてキャリアスタート。Silicon on Chip(SoC) 向けグラフィックスドライバ開発の技術支援等に従事する。その後、ソフトウェアエンジニアに転身し、設計をメインに事業企画、開発、実装、テストの全てのフェーズをWebサービス提供会社2社で経験。2023年10月、タイミーにバックエンドエンジニアとして入社。

学生時代の“好き”を仕事に。組み込みからWeb系ソフトウェア開発へ

ーー本日はよろしくお願いします!常見さんは幼少期からパソコンを使った作業が好きだったとお聞きしました。

そうですね。小学生の時から自宅にあったワープロを触り始めました。勝手に計算されるのが面白くて、Excelで関数を組んでお小遣い帳を作ってみたり……。単純に暇だったんだと思います(笑)。

中学生になると「ホームページビルダー」が流行り始めて、私もJavaScriptを使ってホームページを作るようになったんです。自分が書いたコードの通りに動くので、わざと変なコードを書いて変な挙動をさせるみたいなことをして遊んでいましたね。「こんな動きもするんだ」と、ゲームの裏技を探す感覚だったと思います。高校ではC言語デビューをして、ナンプレを自動で解くツールなんかも作っていました。

ーー常見さんにとっては身近にある楽しいものだったんですね。エンジニアのキャリアを意識しだしたのはいつ頃からだったんですか?

高校生の時には考え始めていました。少なくとも大学は理工系に進学するだろうなと。とくに、パソコン1台あれば、ものづくりができるソフトウェア系への関心は当時から高かったですね。

ーー大学卒業後はどのような仕事を選択されたのでしょうか?

大学ではAI関係の研究をしていたので、むしろファーストキャリアは逆の方向性になるローレベルの方を触ってみたい気持ちもあって、組み込みソフトウェアの開発をする仕事に就きました。

日本の大手数社が集まったオペレーションシステムの開発プロジェクトに参画したり、Silicon on Chip(SoC) 向けグラフィックスドライバ開発の技術支援をしたり。さまざまなプロジェクトを経験しました。

一度出荷してしまうと更新できないというシビアさがある組み込みを経験したことで、プログラミングの基礎力やレジスタを意識するスキルが身につけられたのは良かったと思います。

ーー二社目からはWeb系のソフトウェア開発をされていますよね。何かきっかけがあったんでしょうか?

約4年間、組み込みソフトウェア開発を経験したので「そろそろローだけでなく、ハイレベルの方も触ってみたい」と思うようになっていたんです。

それで広告系のWebサービスを提供するIT企業に入社し、コアプロダクトの保守運用や機能開発を行ったり、基幹バッチを高速化したりと技術的に力をつけられる機会に多く触れました。

実績を認めていただいて以降は、さまざまな社内プロジェクトやチームにアサインされ、社内顧客利用実態分析基盤のフルスクラッチ開発なども経験。テクニカルリードとして、設計をメインに新規事業の事業計画、開発、実装、テストなど幅広く担当していました。

また、並行して個人事業主としての活動も開始し、SalesTechのSaaSを提供しているIT企業に参画。のちに正社員としてジョインし、プロダクトのフルリプレイスプロジェクトで設計などを担いました。そして、2023年10月にタイミーに入社し、現在に至ります。

知人から聞く「タイミー」の話で、働くイメージが湧いた

ーータイミーにはリファラルで入社されていますよね。

そうですね。実は前職で大きめの事業決定があって、それをきっかけに転職を考えるようになったんです。その時に2社目で一緒に働いていた若林さんに「タイミーって今どんな感じですか?」と、こちらから声をかけました。

話を聞いてみると、タイミーが「設計ができるバックエンドエンジニア」を探していたこともあって、アーキテクトとしてのキャリアが強くなってきた自分のキャリアにフィットしていると感じたんです。

また、「仕事」に関する事業に携われることも、今後の自分のキャリアパス構築の参考になりそうだなという点で関心を持ったというのもあって入社を決めました。

ーー実際にタイミーで働いている若林さんから話を聞けたことは入社の決め手として大きかったのでしょうか?

そうですね。開発組織の実態なども含めて、正直ベースで聞けたことは大きかったです。おかげで選考中も大きな認識齟齬はなく、スムーズにタイミーで働くイメージを持つことができました。

一気に変わる気持ちよさが「大規模リフォーム」の醍醐味

ーー入社以降、どのような仕事をしているのか教えてください。

私が所属しているチームは「根本的な対応の必要性が高い検索APIの高速化を足元の課題として向き合い、改善を遂行する」というミッションを掲げており、EM(エンジニアリングマネージャー)とタッグを組んで、新たな検索システムの構築を進めています。

タイミーの検索APIは「今のままだと、近い将来かなり遅くなってしまうだろう」というイシューが明確で、選考の段階から「力を貸してほしい」という期待を受けていました。その期待に応えるべく日々粛々と業務を進めているところです。

やろうとしていることを例えるなら「家の大規模リフォーム」。壁を抜いたり、壁紙を貼り替えたりするためには、事前にリフォーム対象の家に入って回線の配置を確認したり、綿密な計画をしないといけません。

それと同じで、私も入社してからのほとんどの時間を設計や技術検証に費やしました。ようやく「こうしたら速くなる」というあたりをつけることができたので、今年から本格的に動いていく予定です。

ーーすごく神経を使いそうですね……。

そうですね。失敗したら戻さないといけないので、リリースの時はドキドキしますよ(笑)。リリース作業の間、サービスを止めるわけにはいきませんから、本番環境向けのテストを行いながら、少しずつ切り替えていかないといけません。

辿り着くまでの過程は大変なのですが、うまくいくと「劇的ビフォーアフター」のように一気に改善される気持ち良さがあります。

ーー常見さんが仕事をする上で大切にされていることを教えてください。

何より大切にしているのは「記録に残して、次につなげる」ことですね。
人間は「覚えている」と思っていても、意外と正確に記憶していないこともありますし、人間の記憶に頼ってしまうと属人化につながります。

そうなると、会社の資産にならないので「何に躓いたのか」もすべて記録として残しておくことは徹底しているんです。

あとは、直感を大事にしていますね。なぜかすごく嫌な予感がする時ってあるんですよ。そういう時は一度立ち止まって「嫌な予感」の理由を探るようにしています。この直感は意外と馬鹿にできなくて「確認してよかった!」ということも多いんですよ(笑)。

社会に価値提供ができるタイミーの魅力

ーータイミーで働いてみて「ここが良いな」と感じる魅力はありますか?

若い世代のメンバーが多いこともあってか元気ですよね。「やっていき」というバリューを体現しているメンバーが多いと思います。「タイミーをもっと良くするために」を考えて、自分でオーナーシップを持って動ける人が多い印象です。

会社のフェーズ的には適切なブレーキポイントを置くことも大切になってきますが、そことのバランスは取りつつ活気のある雰囲気やスピード感は保っていけるといいなとも思います。

何より「作っているものが良い」というのが魅力ですね。社会課題にフィットしている良いサービスだと思うので、自分が手がけたことが「社会にどんなバリューを提供することになるんだろう」とワクワクできるのもモチベーションになっています。

ーー最後に、今後の目標を教えてください!

まずは、現在進行中のプロジェクトを完遂していきたいなというのが大きな目標です。この1年をかけて段階的にリリースを進めていきたいと思っています。

「今のプロジェクトが終わったあとは?」と聞かれると、正直決め難いなと感じているのですが、
いろんな選択肢があるだろうと考えてはいますね。

本当に現段階では何も決まっていないんですけど、きっと今回のプロジェクトでアーキテクチャをいじった歪みがインフラあたりに出てくるのではないかなと予測はしているので「インフラ周りのテコ入れに参加することになるのかな?」とか……。いずれにしても自立した人間でありたいとは思いますし、その時々で必要なことをやりながら、面白いと思えることに挑戦し続けたいなと考えています。


お話できることを楽しみにしています

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(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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