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シンプルさとコミュニケーションを大切に。チームで「はたらく」のインフラを目指す仕事とは?

「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げるタイミー。開発組織では「はたらく」にまつわる価値をユーザーに提供するため、日々プロダクトと向き合っています。

今回は、バックエンドエンジニアの亀井 裕さんにインタビュー。これまでのキャリアストーリーとタイミーの組織や仕事についてお聞きしました。

※本記事の内容は2025年2月公開時点のものです。


プロフィール

亀井 裕(Yutaka Kamei)
金融系ITソリューション企業に新卒入社し、ネットワーク管理業務を担当。その後、オープンソースソフトウェア導入・開発支援企業でのプリセールス・開発業務を経て、Sider株式会社(旧:株式会社アクトキャット)に入社。Ruby on Railsを用いた開発業務に従事する。2021年からは楽天グループ株式会社にてフリマアプリの開発プロジェクトに参画。2024年7月、タイミーに入社し、バックエンドエンジニアとして活動中。

成長企業ならではの良い意味での「カオス感」が魅力だった

ーー本日はよろしくお願いします!まずは、亀井さんのご経歴について教えてください。

最初は金融系ITソリューション企業に新卒入社し、ネットワーク関連の業務を扱う部署で働き始めました。主にネットワーク設計業務を行うエンジニア向けの依頼を整理したり、稟議書の承認取得業務で社内を駆け回ったり。技術職としての動きよりも社内調整的な役割を担うことが多かったように思います。

今振り返ると、もっとできることはあったと思うのですが、当時は仕事に物足りなさを感じてしまい……。早々に転職を決意して、オープンソースソフトウェア導入・開発支援企業に第二新卒として入社することになりました。同社では、OpenLDAPやSambaといった歴史のあるOSSのカスタマイズやパッケージ化、導入支援等を担当。徐々にLinuxや認証関連の基礎知識を習得していきました。

2016年には「Webサービスの波に乗りたい」という想いでアクトキャット(後のSider)へ。初めてRuby on Railsを用いたサービス開発を経験しました。現在タイミーでフルタイムRubyコミッターをしているsoutaroさんとも一緒に仕事をしており、開発者として大きく成長できた時期だったと思います。

とはいえ、新卒入社した企業以外は組織規模が小さめで、大きな組織で働いたことはありませんでした。一度は大きな組織での開発を経験してみようと転職したのが楽天グループ株式会社です。フリマアプリの開発メンバーとして、BtoC事業者向けのAPI開発を担当したり、大量の商品を効率的に出品できるシステムを構築したり、検索機能の開発チームに参加したりしていました。大規模な環境での開発業務や部門をまたぐ社内調整などは、慣れない部分もありつつ、それはそれですごく楽しかったですね。そして、2024年7月からはタイミーのバックエンドエンジニアとして働いています。

ーーこれまでのキャリアで、亀井さんに大きな影響を与えたターニングポイントはどこだったのでしょうか?

大きな転機はアクトキャットへの入社だったと思います。小規模な開発組織でありながら、soutaroさんをはじめとする優秀なエンジニアたちが多く集まっていました。当時の私ではついていくのも精一杯なんてこともしばしば。しかし、そんな彼らから開発に対する姿勢や技術的な知見を吸収できたからこそ、自分も大きく成長できたと思っています。

とくに今でも印象深いのは、自社メインサービスのエンタープライズ版の開発担当を任されたことです。開発の主担当者として顧客との商談にも同席し、開発者でありながら営業的な立ち回りもするという貴重な経験を得られました。

ーースタートアップも大企業も経験されて、次のキャリアの選択肢もいろいろあったと思います。数ある企業の中からタイミーを選んだ理由を教えてください。

まず注目したのは、テックブログや技術イベントなどの情報発信です。今回転職軸として「Rubyの技術をより深く追究できる環境」を定めていた中で、Ruby関連のアウトプットが多くて魅力的でした。とくに、2023年のTimee Product Advent Calendarで公開されていた記事は印象に残っています。

何より入社の最大の決め手になったのは、成長企業ならではの「カオス感」です。私は小規模なスタートアップから大企業に行き、そこで初めて社内コミュニケーションの重要性を実感しました。
そして、思いのほか戦略的にコミュニケーションをとることが好きな自分に気づいたんです。

タイミーは今まさに成長フェーズを迎えており、これから部門間や組織階層間のコミュニケーションも変化していくと考えられます。成長著しく変化の激しい環境の中で「回遊魚」のように動き回りながら、さまざまな意見交換やコミュニケーションの最適化を図れたら楽しいだろうなと感じました。

チームの連携がタイミーの安全性を高めていく

ーータイミー入社後はどのような活動をされているのでしょうか?
 
主にRuby on Railsを用いたバックエンド開発を担当しています。「はたらく」にまつわる社会課題を解決し、インフラを目指しているタイミーにとって「安全性」と「利便性」の向上は欠かせません。

私が所属しているチームでは、事業者様やワーカー様が安心してタイミーを使えるように、安全性を高める機能の実装や課題に対する仮説検証を行っています。データサイエンティストが組んだアルゴリズムをプロダクトエンジニアがタイミーの機能として取り込むなど、データサイエンティストとプロダクトエンジニアの連携を強みとしたチーム開発を進めているところです。

また、タイミーの機能やコードベースへの理解を深めるようなキャッチアップは継続的に行っています。コードすべてを読むのは大変ですが、最近マージされたものを中心にプルリクエストを見たり、障害検知サービスを定期的に確認したり。さまざまな方法で「タイミーにはどんな機能が実装されていて、どんな動きをしているのか」といった情報を集めています。
 
ーーいろいろな情報を集めて整理されているんですね。仕事をする上で、大切にしていることを教えてください。
 
そうですね。「コミュニケーション」と「シンプルさ」を大切にしています。当然のことながら、相手を知らなければ適切なコミュニケーションはとれません。それこそ「回遊魚」のように、いろいろなところを動き回りながら「知る」ことを意識しています。

シンプルさとは、要するに難しく考えすぎず「つまり何のためにやるのか」を明確にしておくことです。目的がしっかり把握できていれば、やらなくて良いことも見えてきます。個人的には「究極、コードを一切書かずにやりたいことが実現できるなら最高」という気持ちもあるくらいです。
最小限のアプローチでシンプルに目的を達成する。体現できているかはわかりませんが、常に意識していることではありますね。

円滑にタイミーの開発が進められる環境づくりに携わりたい

ーー入社してみてタイミーの印象はいかがですか?

まず印象的だったのは、とにかく頭の良い人が多いということですね。わからないことがあっても質問すれば、大抵のことは解決できてしまいます。さまざまなバックグラウンドを持つメンバーから多くの知見を得られる、まさに「知識の宝庫」のような環境です。

また、リモートHQや書籍購入など、仕事環境の向上や開発メンバーの成長を促してくれる制度が充実しているのもありがたいなと思いますね。
 
ーー最後に、今後の目標を教えてください。

より安全性の高いサービスづくりをしていくために、まずはドメイン知識を深めることが重要だと考えています。その上で「誰のために何をするのか」を明確にし、社内のステークホルダーとの調整も円滑に進めていける環境をつくっていきたいです。入社前に感じていた通り、タイミーは急速な成長に伴い、チーム間の連携の難しさや機能面の理解度の違いなど、組織的な課題も出てきています。もちろんマネージャー陣が中心となって開発組織の改善活動を行ってくれていますが、それを静観するのではなく、積極的にカオスな状況に切り込んでいきたいですね。

また、個人の目標としては、引き続き技術力向上に努めていきたいと考えています。タイミーで研鑽を積みながら、ゆくゆくは技術系のカンファレンスで業界全体に役立つような知見を共有できるようになりたいですね。


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(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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