タイミーを使い続けてもらうために。新しい価値を生み出すプロダクトづくり
「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げるタイミー。プロダクト開発組織では、日々、ユーザーに新しい価値を提供するための活動を進めています。
今回はプロダクトマネージャー(以下、PdM)の大嶋 泰斗さんに、ユーザーに寄り添ったサービスづくりの面白さやタイミーの魅力について話を聞きました。
※本記事の内容は2023年11月公開時点のものです。
プロフィール
「意思決定の打席に立つ」さらなる成長の場に選んだタイミー
ーー本日はよろしくお願いします!まずは、タイミー入社までのキャリアについて教えてください。
学生時代からインターンシップに参加し、主にデザインやプロダクトマネジメント、企画の仕事を経験させてもらいました。
複数の企業で充実したインターン生活を送ったのち、2019年にLINE株式会社へ新卒入社。当時は、前年に「LINE Financial」が立ち上がった時期で、LINE Pay、LINE証券、LINE家計簿など、さまざまな新規事業が一気にできていました。「新規事業をやりたい」という思いを持っていた私にとって、挑戦の機会に恵まれた環境だったと思います。
何より「常にユーザーに向くスタンス」から、ユーザーファーストなものづくりの大切さを教えてもらいました。定量・定性の両面でユーザーリサーチに力を入れているからこそ、広く受け入れられるサービスができるんだという実感を得られたことは、今の仕事にも活きています。
そして、LINE証券の立ち上げから100万口座達成まで経験したのち、PdMとしてのさらなる成長を目指して転職。LINE時代と同じく金融系の新規事業を二つ担当し、それまでとは異なるプロジェクト推進のスタイルや意思決定の手法を学びました。
ーー充実したキャリアを歩まれていく中で、次のステージとしてタイミーを選んだ理由はなんだったのでしょうか?
転職活動における意思決定軸は「PdMとして成長できるか否か」でした。転職活動の際に、たくさんPdMの方々にヒアリングをさせていただいたところ、みなさん「とにかく打席に立て。意思決定機会を増やすことが成長への近道」と仰っていたんです。
選考を受けた企業の中で、事業数値やマーケット環境、開発組織の体制など、さまざまな要素を照らした時に「自分が意思決定できる機会が多そう」と思えたのがタイミーでした。タイミーにジョインすれば、やることが多い中で「何にフォーカスすべきか」といった決断力も洗練されるだろうと考えたんです。
そして、最終的な決め手は「人」でした。私が選考を受けていた当時は、ちょうど現・CPOの山口さんのジョインも決まっていて、これからプロダクト組織が強くなっていくことが見えていました。
優秀な方々と働ける環境は、自分の成長をさらに後押ししてくれるだろうと考えて、入社を決めましたね。
ユーザーの声に耳を傾け、もっと使ってもらえるサービスへ
ーータイミーでのお仕事について教えてください。
私が所属しているチームでは、働き手のみなさんに「スキマバイト」として単発でタイミーを利用していただくだけでなく、1週間、1ヶ月と、さらに頻度高く、長期で働いていただけるような価値の創出・提供を目指しています。
タイミーはもともとスキマバイトとして「明日はたらく」「すぐにはたらく」ことに特化した仕組みやUI/UXが多くを占めています。これまでのタイミーの良さを保ちつつ、さらなる体験向上につながるプロダクトゴールを設定し、その実現に向かってチームをまとめるのが私の仕事です。
直近では、働き手であるワーカー様の「収益の可視化」に取り組んでいます。タイミーを頻度高く、長く使ってもらうことを考えると、やはり「お金をいつ、どのくらい稼いだのか」が見えやすくないと、収入の管理がしづらいと思うんです。そういった課題を解決し「もっと使おう」と思ってもらえるようなサービスづくりを進めています。
ーー仕事をする上で、大嶋さんはどんなことを大切にしているのでしょうか?
月並みな回答ですが、やはり「ユーザーの声に耳を傾ける」ことだと思っています。そして、ニーズに応えることが最優先かなと。定期的にユーザーリサーチを行って、顧客やマーケットの変化を捉えたり、それに基づいてバックログの優先順位を変更したりするようにしていますね。
ーー直接ユーザーの話を聞くことも多いのでしょうか?
そうですね。意識的に話を聞く機会を設けていて、自分の中では「週1回はユーザーと話そう」と思っています。
自分が「当たり前」と思っていることは、必ずしもユーザーの意見と一致しているとは限りません。たとえば、私はこの業界にいるので、ITサービスを使うのは「当たり前」という感覚を持っているんですけど、ユーザーインタビューをしてみると「アプリには疎くて、機能追加されても何が起こっているのかわからない」という意見をいただくこともあるんです。
「きっとこうだろう」という仮説を立てて価値提供を目指す中で、その仮説が覆されることもよくあります。だからこそ、実際のユーザーの声に耳を傾けることが大切なんです。
ーー多くの意見を聞いていると、どのニーズの優先度を上げるかの判断が難しそうですね。
そうですね。すごく難しいです(笑)。ただ、優先順位を考える上では、ROI(Return On Investment)は一つの指標になるかなと思っています。
たとえインパクトの大きい機能だったとしても、コストとのバランスは考えなければいけません。機能開発によってユーザーにどのようなメリットが生まれるのか、限られた期間、リソースの中で最も成果を生む出す最小単位の打ち手を見つけることを意識しています。
なるべく価値を生む最小単位にソリューションを切って検証を早く回すことで、結果として早く最大の成果を生み出しやすくなると思っています。
また、タイミーと類似のサービスとの「差別化」「優位性」の観点も重要です。これに関しては、再現性のある意思決定は難しいと感じているものの「どんな機能があれば、タイミーを使い続けてもらえるのか」を常に考えています。
視座の高い仲間たちと働ける魅力がある
ーー大嶋さんが感じているタイミーの魅力を教えてください。
一緒に働くメンバーという観点で、大きく二つの魅力があると思っています。
一つ目は、メンバー一人ひとりの「自律的に物事を考え、動いていく姿勢」です。
すごくレベルが高いなと思っていて、やりたいことやゴールが明確であれば、各々が必要なアクションを自発的に取っている印象を受けています。
自発的なアクションを起こすために「曖昧にしない」という明確化の姿勢も徹底されているので、すごく働きやすいですし、ドライブしている感覚がありますね。もちろん、私自身も曖昧さを残さない説明を心がけたり、論点が抜け落ちることがないようにする大変さはありますが、それもまた成長につながっていると感じています。
二つ目は、メンバーの学習意欲の高さと不確実性の高いものに向かっていく胆力の強さです。
タイミーには、課題解決において必要と感じたことを、積極的に読書や研修で補って立ち向かっていく文化があると思っています。CPOやDoP(Director of product)も立場を問わず率先して輪読会などに参加してくれるので、彼らの意見を聞けること自体がすごく貴重なんですよね。
ーーやはりCPOやEMとなると、同じ本を読んでいても目線が違うものなのでしょうか?
違いますね。先日も輪読会で「プロダクトマネージャーのしごと」を読んだんですけど、「上司やシニアのステークホルダーとどのように関わるべきか」を考えた時に、私自身がシニアのステークホルダーであった経験がないので、下からの目線の気づきは得られても「シニアのステークホルダー側がどう思っているのか」ということは考えが至らない部分が多いんです。
なので、実際にシニアの立場にある方々がその場にいて考えを共有してくれると、すごく理解が深まるというか、 本の説得力も増します。これはほんの一例ですが、学ばせてもらうシーンはすごく多いですね。
PdMとしての成長を積み上げていきたい
ーー最後に、今後の目標を教えてください!
短期的には三つの目標を設定しています。
まずは「戦略的な意思決定能力の向上」です。先ほどユーザーの声に耳を傾ける大切さをお話ししましたが、それとともにビジネス戦略との接続といった観点でのバランス感覚を養って、どちらか一方だけに傾かないようなスキルを身につけていきたいと考えています。
そうすることで、ユーザーに満足していただきながら、しっかり売り上げにもつながるプロダクト開発ができるようになりたいというのが一つですね。
二つ目は「ステークホルダーとの関係の深化」です。関係者間の期待値を適切に管理し、認識齟齬をなくしていきたいと考えています。
社内で情報の透明性を上げることでプロセスを洗練し、結果的にユーザーへより早く価値を届けていけるようになりたいです。
三つ目は「スクラム開発を進める上でのプロダクトマネジメントスキルの向上」。前職まではウォーターフォール型を採用していたので、自分で書いた仕様書に沿って緻密に進める「How」のスキルが求められていました。
しかし、スクラム開発の場合は「開発者にスペシャリティを持って取り組んでもらい、チームの成果を最大化する」スキルが重要です。
簡単に言うと「リーダーシップを強化する」ということになるでしょうか。スクラム開発のプロダクトオーナーとして、EMと協力しながらチームのモチベーション強化や「どうしたらチームの成果を最大にできるのか?」ということに向き合って業務に取り組んでいきたいと考えています。
そして将来的には、CPOやVPoPなど、プロダクト管理の責任者としてプロダクト開発をリードしたり、組織をつくっていったりといった活動をしていきたいですね。
お話しできることを楽しみにしています!
ご興味を持っていただけた方はぜひ面談にお申し込みください。いますぐの転職を考えていなくても大丈夫です!ぜひ、カジュアルにお話ししましょう。
(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)