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EMとして挑戦するタイミー“ならでは”の持続可能な組織作り

タイミーのプロダクト開発組織では、持続可能性を探究し、インフラとなるべくチャレンジを続けています。
今回は石井 基裕さんに、エンジニアリングマネージャー(以下、EM)として考える「タイミーの開発組織」について話を聞きました。

※本記事の内容は2023年9月時点で一部編集を加えたものです。


プロフィール

石井 基裕(Motohiro Ishii)
情報系専門学校を卒業後、ソフトウェアエンジニアのキャリアをスタート。複数社を経て、Webアプリケーションを提供するベンチャー企業のVPoEに就任。エンジニア採用・評価・組織制度設計などに尽力する。2023年1月タイミーのEMに就任し、引き続き開発組織のマネジメントに奮闘している。

理想的な組織作りに挑戦できる魅力を感じた

ーー本日はよろしくお願いします!まずは石井さんのこれまでのご経歴を教えてください。

10代後半から20代前半の頃は音楽活動に熱中する傍ら、知人のアーティストたちのWebサイト作りを手伝っていました。当時は「アーティストが自分のWebサイトを持つ」のが流行しており、Wordpressを用いたサイト制作で副収入を得ていたんです。徐々に音楽活動自体よりもWeb制作の比率が高まり、本格的に勉強するために情報系の専門学校に進みました。

卒業後は複数のIT企業でソフトウェアエンジニアとして活動。2017年にWebアプリケーションを提供するベンチャー企業と出会い、VPoEとして採用や評価、組織制度の設計などに取り組みました。ここでの経験が「マネジメント職」としての転機となり、前職でも開発組織のマネジメントを担当。タイミーでもEMとして活動しています。

ーーどんなところに惹かれてタイミーへの入社を決めたのでしょうか?

選考の場で出会った方々の存在が大きかったです。「インフラになる」という目標を実現するためには、事業の持続可能性を守っていく必要があります。ビジネス的な観点が重要でありながら、開発組織として譲れない部分もある。そこを遠慮しても仕方がないという意識を開発組織として持っていることに共感しました。

急拡大する組織では、本質的な問題解決よりは応急処置的な対応に追われがちになると思っていた中で、彼らの話は非常に刺激的だったんです。代表の嶺さんのインフラ作りへの本気度にも惹かれて「タイミーで働きたい」という気持ちが高まっていきました。

チームの「自律」を見守り、支えるのがEMの役目

ーー率直にタイミーの開発組織を見ていてどんな印象を受けますか?

僕が担当している「マッチング領域」は、創業当初からのメンバーと新しくジョインしたメンバーがうまくコラボレーションしているチームだと思っています。

創業当初の温度感を身近なメンバーが語ってくれるのは非常にありがたいですし、新しいメンバーもそれぞれ豊富な経験を持つ方々です。
もちろんすべてが上手くいっているわけではないですが、どんどん課題をクリアして前に進んでくれているチームなので、僕は「チームに委ねる」ということを意識しています。

あくまでも「何かあったときにフォローする」というスタンスを構え、基本的にはメンバーが動きやすい環境を作れればと思っていますね。変にEMが介在することでやりづらさは感じてほしくないというか(笑)。

実際のところ「互いをリスペクトし、上手にコラボレーションしている」チームなので、何も心配ないと自信を持てるのはすごいことだと思います。

メンバーの「自律」の方向性が逸れて、チームがバラバラにならないように「促す」のがEMの役割ですが、入社以降「自分が積極的に介在しないといけない」場面には遭遇していません。

一人一人の自律を見守りつつ、メンバーが助けを必要としていたら「応援しよう」と思っています。

ーー頼もしいメンバーがいるチームなんですね。タイミーの魅力とも言えそうです。

そうですね。古参のメンバーと新しいメンバーの隔たりがなくコミュニケーションを取れているのも「良い文化」だなと思います。

また、バリューの一つでもある「理想ファースト」をベースに、チームのメンバーが貪欲にさまざまな挑戦をしているのも魅力です。開発においては「決める人」と「作る人」という構造になりがちですが、タイミーでは「顧客のためにできること」を考えながら、チーム一丸となって前に進めているように思います。

上手くいくこともあれば、失敗することもある。それでも毎日着実に進んでいるという面白さがあります。

「誰かに話すならEMに話そう」と思ってもらえる存在を目指したい

ーー先ほどのお話から「積極的な介在をするのではなくチームに委ねる」のが、石井さんのマネジメントスタイルなんだと感じました。実際にメンバーとはどのようなコミュニケーションを取っているんですか?

週次の1on1を中心にコミュニケーションを取っています。仕事の調子を聞いたり、自由に話してもらったり。基本的には相手に話してもらいたいと思っているので、僕はひたすら相手の言葉を引き出すことに意識を傾けています。

また、デイリーには求められない限りは出席しません。どうしても立場としては評価者になるので、見られているとやりづらいかなと(笑)。その分、オフィスなどで会ったら話しかけるようにしていますし、タイミングが合えばオフラインで1on1をすることもあります。

意識していることがあるとすれば「どうやったら話しかけられやすくなるか」でしょうか。リモートワーク普及前のオフライン中心のマネジメントと比較するとコミュニケーション面の難易度は上がったと思うんです。

雰囲気で察することができなくなった分、1on1の時間をしっかり取るなど、話を聞く機会を増やすのは大事だと感じています。話した分だけ仲良くなれるというのは、やっぱりあるのかなと思いますね。

持続可能な組織作りは不変のミッション

ーー今後、タイミーのEMとして取り組むべきだと思うことを教えてください。

プロダクト本部では「持続可能かつスケールできる組織」を目指していますが、そのための文化はまだまだこれから色濃くしていく必要があります。

そのためには、一部の力ある方がよしなに進めてくれるのを待つのではなく、EMが舵をとってミドルレイヤーのメンバーが組織作りを進められる「仕組み化」や、文化やルールの意識付けのための「文書化」を進めていかないといけません。

CTOからの権限委譲なども進めば、EMの役割もこれまでとは変わる可能性もあると思うんです。今後は、EM同士が連携を強化して開発組織全体に意識を向ける場面を増やしていくフェーズだと考えています。

ーー今後の展望を教えてください。

EMとして「自律的で多様性のあるチーム」を持続させるために、どれだけ支援できるかに尽きると思います。タイミーらしさを失わない組織作りを意識して、マネジメント業務と向き合っていきたいですね。

採用や制度設計などコミットすべきポイントはたくさんありますが、持続可能な組織作りの重要性の布教とともに、実現に向けた行動をしていくのがEMの不変のミッションだと思います。

さまざまな価値観を持つ人を受け入れつつ、今いるメンバーと「素直で良いやつ」という根っこの部分が同じ人たちが集まる組織を作れたら良いですね。


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(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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