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タイミーをもっと良くする“コミュニケーションデザイン”の取り組み

さまざまな人や部門とコミュニケーションを取り、デザインの力で「タイミー」を表現するコミュニケーションデザイングループ。多くのプロジェクトを並行し、タイミーを“魅せる”活動を続けています。

前回のインタビューから早1年。今回の記事では、アートディレクターとして活躍中の太田 賢一さんに「コミュニケーションデザイングループの取り組み」を振り返ってもらいました。

※本記事の内容は2023年9月公開時点のものです。


プロフィール

太田 賢一(Oota Kenichi) 
広告業界にて、クライアント企業のビジュアルデザインを担当。その後、事業会社で「自分ごと化」できる課題解決に携わりたいと考え、クラウド型の建築プロジェクト管理サービスを展開する企業に転職し、アートディレクションやブランディングに注力してきた。2022年9月、タイミーに入社後はアートディレクターとして活躍中。
▷ 個人noteで積極的にアウトプット中

仲間が増えてチーム力がアップ。デザイン制作に集中できる環境作りを

ーー前回のインタビューから早いもので1年ですね。コミュニケーションデザイングループに変化はありましたか?
 
部門を横断してコミュニケーションを取り、社内外向けのアウトプットをデザインする役割は変わりません。

変わったこととすると、メンバーが増えて「チーム感」が強くなったところでしょうか。経験や得意分野が異なる仲間が増えたことで、お互いのスキル・知見を吸収できたり、成果物を称賛し合う文化ができたり。他者のデザインを見て学ぶ機会が多くなりました。

ーー仲間が増えるとできることの幅も広がりますよね。太田さん自身の役割も変わってきましたか?

最初のうちは自分で手を動かしてデザインを作ることが多かったのですが、デザイナーが増えたことでお任せできる領域が広がってきました。

今は自分でデザインを作るよりも「デザイナーが制作に集中できる環境作り」が、私のミッションになっていると思います。より一層、みんなが自らの挑戦を通して成長を感じるためにはどうするべきかを考えるようになりました。

メンバーと定期的に会話の場を設けて思考の整理や業務の棚卸しを一緒にしたり、デザインについて相談を受けたり、アドバイザーの役割が主になってきましたね。

ーーデザイン依頼も増えていますよね。

そうですね。採用やマーケティング施策を強化しているのに伴って、デザイン依頼も多くなりました。直近では大小さまざまなデザイン依頼が月に40件を超えていて、デザイナーが増えたと言っても十分に手が足りているとは言えません。

だからこそ、きちんとした優先順位付けとプロセス整備を通して、制作に集中できる環境を作ることが大切になっています。

ーー「デザイナーが制作に集中できる環境作り」のために大事なことはなんでしょうか?

いろいろな要素があると思うのですが、まずは「デザイナーの気持ちを知ってもらう」ことが大事だと考えています。

デザインを依頼するメンバーはデザイナーではありません。なので、作り手であるデザイナーが困っていることや、良いものを作るために必要な情報が分からないのは当たり前です。

どうすればデザインの依頼から成果物を提供するまでの流れがスムーズになるのか、依頼者側にも知っておいてほしいことを発信することもあります。

ーー先日、Slackチャンネルで「デザイン依頼で困っていること」を画像付きで周知しているのを見ました。手が込んでいるなって……。

そうなんですよ(笑)。デザイナーの性分で文字だけではなくて、ビジュアルでも表現したいなと思ったんですよね。イラストがあることで目に留めてもらうとともに、なるべく柔らかく「依頼におけるお願い」を伝えたいという狙いがありました。

お知らせと一緒にSlackへ投稿した画像

タイミーをデザインする、挑戦の1年だった

ーーここからはコミュニケーションデザイングループのプロジェクトについてお聞きしたいです。太田さんがこの1年で印象に残っている取り組みを教えてください。

まずは、今年2月の本社オフィス移転に伴う「空間デザインディレクション」ですね。社内はもちろん外部施工会社との連携も多い、大掛かりなプロジェクトとして印象に残っています。

みんなオフィスに対する思いが強いからこそ「これをやりたい」というそれぞれの理想を持っていました。そんな中で重要だったのは「やらないこと」を決めること。「誰もが気持ちよく、出社したくなる空間」を目指すためには、ある種、削ぎ落とすことも必要でした。

CGパースを見て完成形を想像しながら、いろんな要望を取りまとめる難しさはありましたが、最終的にタイミーのコーポレートカラーを活かした「タイミーらしい」空間が生まれました。

この本社移転の成功をきっかけに、福岡や東海など支社の空間デザインもコミュニケーションデザイングループが関わることになり、次のプロジェクトにつながったという意味でも良い取り組みだったと思います。

タイミーイエローを活かしたオフィス

また、BtoBマーケティングの施策として始まった「お中元プロジェクト」では、休眠顧客に送る「クラフトビールと挨拶状」のラベルと挨拶状のデザインを手がけました。

あらためてタイミーを検討いただくフックとして大きな成果をあげた施策に、私たちのデザインが少し貢献できたのかなと思うと嬉しかったですね。

△タイミー5周年とも絡めたデザインに

直近では、タイミーのリリース5周年目となる8月10日に「5周年特設サイト」を制作。「5周年」を強調することはもちろんですが、ライフステージが変わっていく中でも、一人ひとりが望む働き方に寄り添える。タイミーがそんな存在であることを表現できるように、キラキラ輝く原石・宝石をモチーフにデザインしました。

他にも「新卒採用サイト」や「デザインスタイルガイドライン策定」など、挑戦の多い1年でした。

ーーいろんなプロジェクトがあったんですね。プロジェクトを進める上で大切にしていることはありますか?

コミュニケーションの上で「視覚的に示す」ことは大切にしています。私たちの仕事は他部門のメンバーとのやりとりが多く、デザイナーではない方と共通認識を持つことが重要です。

テキストコミュニケーションだけでは、なかなか議論が進まなかったり、実は思い描いているイメージがバラバラだったりということも発生します。

そこをデザイナーがワイヤーなどを作ることで「最終のアウトプットイメージ」を示してあげる。その上で、ゴールに向かって何をすればいいのかを議論できるように前へ進む手助けをしたいと思っています。

デザイナーがとことんデザインと向き合い

ーーまもなくDesignship 2023が開催されますね。太田さんも参加されると聞きました。

そうなんです。今回のDesignshipのテーマの一つに「コミュニケーションデザイン」があります。個人的には、まだまだコミュニケーションデザインという領域は認知が低いと感じているんです。

「コミュニケーションデザインって、こういうことをやるんだよ」という話を通して、その必要性を知ってもらえたらと思っています。コミュニケーションデザインの認知獲得と市場価値の向上に微力ながら貢献できたらいいですね。

ーー前回、ブランドイメージを社員全員で作っていきたいとお話されていましたよね。

そんな話をしていましたね。その気持ちは今も変わらないです。

タイミーのブランドを確立する上で、デザイナーが貢献できるのは、文字通り「ブランドデザイン」ということになります。現在はガイドラインを作成して「タイミーはどうあるべきか」を一つひとつ設計していく過程にありますが、引き続き、社内におけるタイミーの意思を統一することに注力していくつもりです。

一方で、コミュニケーションデザイングループとしては「一貫性を持たせない」ことも意識しています。意思を統一すると真逆のことを言ってしまうようですが、要はベースを大事にしながら「各ペルソナに刺さるデザインを追求していこう」という考えです。

採用を目的としたメッセージなら職種別にもペルソナは異なりますし、タイミーのユーザー向けのメッセージであれば、ワーカー様か事業者様かで使う表現も異なります。

私個人のnoteでも発信しましたが、事業会社のデザイナーとしての視野を持って、会社をより良くするデザインを「自分ごと」として考えていきたいですね。


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(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)

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