プロダクトと組織の“品質”向上が事業を成長させる。タイミーで挑むプロセス改善&QAの組織立ち上げ
「一人ひとりの時間を豊かに」というビジョンのもと、事業を拡大し続けるタイミー。快適・安全なサービスをユーザーに提供するためにはプロダクトの品質管理が重要です。
今回は、プロダクトの品質管理をリードする小林 依光さんにタイミーでの仕事や魅力について話を聞きました。
※本記事の内容は2024年3月公開時点のものです。
プロフィール
豊富な品質管理の経験を活かして、社会課題を解決するサービスをつくる
ーー本日はよろしくお願いします!まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
私が一番最初に就職したのは、樹脂コンパウンドの製造販売を行うメーカー企業でした。いわゆる工場でフォークリフトなどを運転していたのですが、たまたま学生時代にパソコンを使用していたということで、当時の上長から社内メールシステム構築の業務を任されることになりました。思えば、これがIT系の仕事に携わることになったきっかけでしたね。
1990年代の話なので、社内のITリテラシーはあってないようなもの。業務に詳しい人はおらず、自分で本を買って調べてなんとか仕事を進めていた記憶があります(笑)。
その後は、コンピュータ及び関連機器を販売する企業に転職。購入後のお客様からの問い合わせに対応していました。当時は遠隔操作などの技術もありませんでしたから、電話で得られる情報だけで修理などのサポートをしていましたね。懐かしいです。
そして、次に身を移したのは3社目の家電機器メーカー。ソフトウェアのテスト業務やテストチームのマネジメント、メンバーの育成など現在のQAの仕事につながる経験を多く得ました。
ーーそこから品質管理のキャリアがスタートしたんですね。
そうですね。家電機器メーカーからゲーム、HRTechへと業界こそ変えてきましたが、一貫して品質管理に携わってきました。所変われば品質管理の考え方や求められることも変わります。さまざまな組織で品質管理部門のマネジメントやQA人材の育成に関わりながら、当たり前品質、魅力的品質、利用時品質まで、幅広く経験してきました。
ーータイミーにはどのような経緯で入社されたのでしょうか?
前職の仕事も楽しかったのですが、たまたまネット経由でコンタクトしてきたエージェントから「面白い会社があるよ」と教えてもらったのがタイミーでした。
最初は「とりあえず話を聞いてみるか」くらいの気持ちで面談を受けたのですが、選考の過程で労働人口に関する資料を見せてもらったり、タイミーで働くメンバーの話を聞いたりしているうちに「これは理にかなっているサービスだな」と感じたんです。
日本では労働人口が減少しているのは言わずもがな。ニュースでも運転手の成り手不足でバスの減便や廃止、タクシー運転手の高齢化などの問題がよく取り上げられています。タイミーは、それらの社会課題に対する解決策の一つになり得るサービスだなと思いました。
また、私の母は長く勤めた会社を定年退職した後、シルバー人材センター経由でいろんな仕事をしていたことがあったんです。それを見ていると「やっぱり定年を迎えても働きたいと思うんだな」「とはいえ、週5日働きたいかと言われるとそうじゃないよな」と思うところがありました。
そう考えると「すきな時間、すきな場所、すきな職種」で働けるというタイミーの開発に携わるのは、自分の老後にも使える“ものづくり”をしているような感覚で楽しいかもなと思ったのが入社の決め手でしたね。
ありとあらゆるものを数値化して「ファクト」を集める
ーータイミーではQA部門を立ち上げる役割を担っていますよね。入社後はどのような活動をされているのでしょうか?
そうですね。入社以降はCTO室に所属し、QA部門立ち上げのための活動をしてきました。とくに入社後3〜4ヶ月の間は「タイミーの開発組織にベストなQAとは?」を考えて、いくつかのパターンの中から「もっとも貢献できるやり方」を探っていました。
タイミーには専任のスクラムマスターがおり、一人のスクラムマスターが1〜2つのチームをサポートしています。QAも同じように品質管理の専門家が各チームに寄り添って支援できるような方法を取れれば良いなと思っていて、1月から入社してもらったQAの方にもそのような動きをしてもらっているところです。
ーーそうなると、QAのチームも大きくなりそうですね。
そうですね。一定の規模のチームにはなるかもしれません。とはいえ「品質管理を支援する」というコンセプトを取ることを考えると、上手に品質管理できるようになったチームに対しては支援が必要なくなることも想定されます。
品質管理に課題を持っているチームや各所からの質問を受けられるだけの規模の組織になるとは思いますが、大規模なチームになるというイメージは持っていません。
ーーなるほど。スクラムマスターの話も出てきましたが、小林さんはQAチームの立ち上げの他、スクラムマスターのマネジメントも担当されることになりましたよね。
品質というと、分かりやすく「QA=テスト」と捉えがちですよね。もちろん間違いではないのですが、その本質は「ありとあらゆるものを数値化してみる」ということにあると思います。
そうなった時に「プロダクトの品質」に注目するわけですが、プロダクトの品質は「作っている人」が良ければ自ずと上がるという見方もできるわけです。そういう意味では、組織を見ているスクラムマスターと連携し「プロダクトと組織の両方の品質を見る」というのは違和感のある話ではありません。そんな発想でスクラムマスターのマネジメントにも手を挙げました。
ーー品質管理はプロダクトだけ見ていれば良いわけではないんですね。仕事をする上で大切にされていることはありますか?
一番は「ファクト(事実)」を確認してから判断して動くということを大切にしていますね。
先ほど「ありとあらゆるものを数値化してみる」という話が出ましたが、一番ファクトになり得るのは数字なんですよ。
品質の良し悪しは言葉を尽くして説明してもなかなか伝わりません。たとえば「このハンバーガー美味しいよ」とアピールしても「そうなんだ」で終わってしまいますが、食べるかどうかは置いておいても「販売からわずか3日で500万個売れた」と言えば、すごさは伝わります。
健康診断などは数字でわかる代表例です。体のあらゆる数字が出てきて、悪い数字が出れば言われるまでもなく「やばい」と思いますよね。それと同じでプロダクトの関係者へ数値で事実を共有するとみなさん状況を判断しやすくなり、次のアクションにつながります。なので、できるだけ数字というファクトを集めて判断できるようにしています。
あらゆるQA活動ができる。品質に向き合いたい方には楽しい環境
ーー今後の目標を教えてください。
現状では「プロダクトの品質や組織の状態が良い」と、プロダクトを利用するユーザーや経営にとってどう良いのかを明確に結びつけられているとは言えません。組織やプロダクトのコンディションが「経営への貢献になる」ということを数字で結びつけて、品質管理活動が事業にどのように貢献しているのかを理解しやすい状態にしたいと思っています。
過渡期と言えるフェーズの中、このようなQAの仕組みづくりをする経験もなかなかできることではないので、自分なりの大きな挑戦として取り組んでいきたいと考えています。
ーー最後に、採用メッセージをお願いします!
私から見て、タイミーは「心理的安全性を確保する仕組み」が随所に見られる組織です。リモートワークを前提とした開発組織なので、お互いに誤解が生じないように気遣うシステムが動いており、コミュニケーションが取りやすいと感じています。そんな環境で働きたいという方には非常におすすめです。
また、QAという観点だと「あらゆるQA活動を経験できる」というのは大きな魅力になると思います。私たちの活動はソフトウェアテスト活動にとどまりません。
あらゆる視点で「どうやったら品質が良くなるのか」を考えて実行できる環境はなかなかないと思うので、そこは楽しいと思います。品質に関わることを広く経験したいという方はぜひお話したいですね。
お話しできることを楽しみにしています!
ご興味を持っていただけた方はぜひ面談にお申し込みください。
いますぐの転職を考えていなくても大丈夫です!ぜひ、カジュアルにお話ししましょう。
(取材構成編集・文:Mamiko Kamiya)